『江戸を斬るII』以降では森繁久彌が演じた第9代水戸藩主・徳川斉昭(水戸斉昭)が遠山金四郎(演:西郷輝彦、里見浩太朗)より年上のように描かれていたが、斉昭は1800年生まれで、遠山は1793年生まれのようなので、成明は遠山より7歳年下である。これも『水戸黄門』で第2代水戸藩主・光圀が「隠居」として描かれていることで、そのイメージが影響したのであろう。

『江戸を斬る』の西郷輝彦主演シリーズでは金四郎は斉昭の息女・雪(演:松坂慶子)を妻にしているが、実際の正室は堀田一定の息女。
里見浩太朗主演シリーズでもお雪(演:城之内早苗)が登場するが、さすがに遠山の妻になった様子はないようだ(全編見たわけではないので断言はできない)。

『江戸を斬る』の西郷輝彦主演シリーズの設定では、遠山景元と徳川慶喜は義兄弟になる。

斉昭の息女には誰がいるかわからないが、息子の生まれた年を調べると、徳川慶篤は1832年生まれ、慶喜は1837年生まれ。徳川斉昭と名前のよく似た島津斉彬の養女に篤姫がいて、篤姫は1835年生まれで、坂本龍馬や岩崎弥太郎と同世代だ。
龍馬は『龍馬伝』第1話で弥太郎と出会っており、これは1843年で、龍馬は数え年9歳のときで、時代は遠山が来た町奉行から大目付になった時代。篤姫も9歳くらいだったことになる。

もし水戸の徳川斉昭に息女がいたら、篤姫と同い年であれば遠山が北町奉行になった時点で数え年6歳、南町奉行になった時点で数え年11歳、とても紫頭巾になって大人の武士を相手に立ち回りができる年齢ではなかったはず。

満年齢で考えた場合、雪姫こと紫頭巾が1840年で15歳以上とすると1825年以降の生まれで斉昭が25歳以上のときの息女で、おそらくは長女になる。1840年で満20歳であれば1820年生まれで、斉昭が20歳のときに妻に産ませた子になる。

目下、BS-TBSで平日の夕方6時から『江戸を斬る』の西郷輝彦シリーズを再放送しているようだが、チャンネルが多くてどうすれば観られるかわからないし、この時間帯は家では夕食を食べながらニュースを観ることになっており、しかも録画できないので視聴はできない。

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