五輪招致が失敗したら税金の無駄…ということは、東京が開催地になっても他の候補地の国では税金が無駄になることになり、これは五輪開催地の決定方法の問題であろう。

 

日本が税金の無駄遣いを避けたいなら今後、五輪を招致しなければいい。
あるいはギリシャに固定するようIOCに提案すればいいだろう。

 

 

1964年の東京五輪はいつ決まったか。
昨今では2008年の北京五輪が2001年に決まったように7年前に決まることになっている。1964年から7年前は1957年である。
1964年の東京五輪は1959年のIOC総会で決まったらしい。
また、東京は前年の1960年五輪に立候補してローマに敗れており、この開催地は1955年に決まったようだ。
つまり「終戦」から10年後に日本が五輪を招致したわけで、1950年以降の朝鮮戦争特需で日本が高度経済成長期に入っていたからだろう。
1964年の東京五輪から1972年の札幌五輪まで8年。
1998年の長野五輪は東京五輪から34年、札幌五輪から26年ぶりであった。

 

 

東京五輪は「終戦」から約20年後に開催された。
日本が東日本大震災からの復興を五輪で目指すなら2030年以降が妥当であろうか。

 

 

日本は東京で夏の五輪をやったあと、札幌と長野で冬の五輪を合計2回やった。
韓国と中国がその後(あと)を追うとすると韓国は冬の五輪を2回、中国も冬の五輪を2回やるのが公平であろう。

 

 

日本は敗戦(1945)→19年後→東京五輪(1964)→6年後→大阪万博(1970)→2年後→札幌五輪(1972)という経済成長を遂げたが、1970年代は公害と光化学スモッグが問題だった。
中国は天安門事件(1989)→19年後→北京夏季五輪(2008)→2年後→上海万博(2010)→12年後→北京冬季五輪(2022)という風に日本の後を追っており、バブル崩壊と環境破壊まで真似している。
日本は2020年に東京五輪を開催し、2025年大阪万博、2026年札幌五輪招致まで考えているらしい。
つまりバブル崩壊を1993年とすると、それから27年後が東京五輪(2020)で、5年後に大阪万博、その翌年に札幌五輪。つまり1960~70年代の経済政策の繰り返しが日本の「経済復興」なのだろう。
なお、リオ五輪は2016年、これは阪神・淡路大震災から21年で、東京はこの年の五輪を目指して敗れていた。

 

 

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2011年7/8 7月