『必殺DVDマガジン仕事人ファイル』の1stシーズン第伍巻で『新必殺仕置人』の鉄の特集がある。
第14話「男狩無用」と第29話「良縁無用」が収録されている。
DVDの映像を観ると、『新必殺仕置人』の己代松(みよまつ)の表記は、エンディングの画面では「代松」であり、「自己(ジコ)」や「克己(コッキ)」の「己(コ、キ)」が使われている。
しかしDVDとセットになっている冊子の3、4、5、11ページで「代松」になっており、「巳(シ、み)」が使われている。

山田誠二氏の『必殺シリーズ完全百科』(データハウス、1995)の223ページで「代松(中村嘉葎雄)」とある。
「己(コ、キ、おのれ)」でも「巳(シ、み)」でもない「已(イ)」が使われている。
一方、「10 必殺技の仕掛け」(35ページ~)の2ページ目、36ページでは「新・必殺仕置人の代松の竹鉄砲の爆発する銃身はパラフィン製」とあり、「己(コ、キ、おのれ)」が使われている。。

『必殺仕事人2009公式ガイドブック』(朝日新聞出版、2009)の61ページでは「代松 中村嘉葎雄」「代松の人情家ぶり」とあるが、74ページでは「鋳掛屋の代松[新必殺仕置人]」「中でも代松の竹鉄砲の緊張感」とある。

『仕事人vsオール江戸警察』の太棹の新之助(演:田村亮)の表記は主題歌映像の画面では「新之」である。

一方、『必殺シリーズ完全百科』では291ページで「新之(田村)」「新之も隠れ家で捕えられ」とあるが、292ページでは「太棹の新之(田村 亮)」と書かれてある。

また、同じく山田誠二氏の『必殺!大全集』(データハウス、1996)では299ページのキャスト紹介で「太棹の新之(田村 亮)」とあり、次の300ページではあらすじで「ついに加代、新之も捕えられ」とあり、必殺技の一覧で「仕込み三味線。(新之)」とあって、バラバラである。

『新必殺仕置人』の第29話「良縁無用」で「唐津屋半兵」を浜田寅彦が演じており、主題歌「あかね雲」の流れるときの映像で半兵衛の「衛」が「ヱ」になっている。

主水の妻・りつを演じているのは白木万理。最後の一字は「理科」の「理」。『必殺シリーズ完全百科』の137ページではなぜか「白木万」となっており、変換ミスであろう。同書の他の箇所では「白木万」である。

『オール江戸警察』は1990年の作品で、オープニングのナレーションは明らかにイラクによるクウェート侵攻を批判しており、1989年のベルリンの壁崩壊、90年のドイツ統一などの激動の時代を背景にしており、日本では1989年に昭和から平成になって、政治改革の機運が高まっていた時期であった。

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2011年6/24 6月