映画の『ドラえもん』は1980年代に巨大ロボットアニメがヒットしたあとになって『のび太と鉄人兵団』を出して、アニメのロボットを「兵器」や「宇宙服」から「機械人間」に戻し、さらに『ドラゴンボール』がヒットした時代に『のび太のパラレル西遊記』を出している。

1995年に『新世紀エヴァンゲリオン』が放送された。
翌1996年に『のび太と銀河超特急(ぎんがエクスプレス)』が劇場公開され、2年後の98年には『銀河鉄道999』のアニメ映画がリメイクされた。奇しくも肝付兼太が『銀河超特急』ではスネ夫の声、『999』では車掌の声を担当している。
肝付兼太と野沢雅子の共演は日テレ版『ドラえもん』と『999』でも実現していた。

『ドラえもん』で他の作品のキャラクターが登場するのは同じ藤子・F・不二雄または藤子不二雄コンビの作品がほとんどだろう。
原作とアニメを合わせると『バケルくん』『21エモン』『パーマン』『オバQ』などである。
『のび太と鉄人兵団』は『機動戦士ガンダム』のパロディに近いし、『銀河超特急』のもとになった「天の川鉄道鉄道の夜」は宮沢賢治の『銀河鉄道の夜』と松本零士の『銀河鉄道999』を『ドラえもん』の世界でアレンジした作品のようである。
「天の川鉄道の夜」の2009年のアニメには『21エモン』のゴンスケが登場した。

しかし『ドラえもん』と『999』、『ドラえもん』と『ガンダム』の合体企画は実現していない。
「天の川鉄道の夜」の車掌は999の車掌に似てはいるが、その話には星野鉄郎もメーテルも登場しない。『新・のび太と鉄人兵団』では玉子の声がミサトさんと同じ三石琴乃だったが、当然ながらミサトもシンジも綾波もアスカも登場していない。
『ドラえもん』の場合、『新・鉄人兵団』公開の2011年春以降でのび太が小5とすると、のび太は2000年生まれである。こののび太は2015年では15歳。エヴァが使徒と戦うのは14歳だから、2011年のアニメののび太はシンジより1歳年上ということになる。2011年度の段階でシンジは小学4年生である。

このようにシンジとのび太が共演するには時代設定と年齢が問題になる。

前後一覧
2011年6/1


参照
藤子作品関連(2011年6月)