のび太とスネ夫が使っていたカメラ(1個)はデジタルカメラ。
2008年の「ぼくの生まれた日」ではスネ夫が液晶ビデオカメラを持っていたし、2011年の「のび太の結婚前夜」では推定14~15年後(2025~2026年ごろ)の時代で静香の父親がスマートホンを見ていた。
2010年、福山雅秋が初登場した話では、スネ夫の家に3Dテレビが置かれた。
21世紀のアニメの『ドラえもん』の舞台は21世紀である。

放送は5月末だというのに劇中ののび太の部屋のカレンダーは相変わらず4月のそれだ。しかし、4月のカレンダーには3月と5月も小さく掲載されているのが普通で、4月のカレンダーを取るのを忘れていた可能性がある。
または4月の設定か。

てんコミ17「モアよドードーよ永遠に」でのび太が観ていたテレビ番組ではコウノトリ、トキ、ニホンカワウソは絶滅寸前で、モア、リョコウバト、ドードー、ニホンオオカミは絶滅したことになっていた。この話では「ニホンオオカミ」という表記。

ニホンオオカミに関しては、てんコミ2「オオカミ一家」によるとドラえもんとのび太が山神とうげの山奥で目撃しているが、のび太はニホンオオカミの生活を守るために世間に対してはそれを秘密にして、建前上は「ニホンオオカミはもういない」という公式見解が変わることはなかった。
この「オオカミ一家」では静香が「日本オオカミはさいごの一頭が明治38年に見つかって、今はどこにも生きていないはずでしょう」と言っていた。「明治38年」は西暦1905年だが、こういう年号をそらで言える静香ちゃんもなかなか勉強熱心だ。この話ではこの表記で「にほん~」という振りがな。

ドラえもんによると22世紀にはオオカミの群れがいるらしい(「オオカミ一家」)。
ネットで調べると「オオカミ一家」は1973年『小三』11月号掲載、「モアよドードーよ永遠に」は1978年『小六』11月号掲載だった。

トキは1981年に日本で保護のために捕獲されており、1983年4月25日刊行のてんコミ27「のび太は世界にただ一匹」ではのび太が1981年の新聞を見ており、記事の見出しが「トキ二羽 つかまえた!!」であった。そのページの下に「※現在、日本種はすべて絶滅してしまいました」とある。
ドラえもんは、動物の絶滅の危機に対して人類が「もっと前から気をつけていれば、ドードードリやニッポンオオカミも、絶滅しなくてすんだんだ」。ここでは「ニッポンオオカミ」という表記。

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20115/31 5月