風林火山』という映像作品は多いが、映画では山本勘助を三船敏郎が、武田信玄を中村錦之助(萬屋錦之介)が、そして上杉謙信を石原裕次郎が演じた映画がある。
山本勘助が主人公なので1561年ごろの川中島の戦いで山本勘助が戦死したところで終わる。

NHK大河『風林火山』では登場人物が「侵掠如火」を「侵掠すること火の如く」と読んでいた。戦国時代は侵掠(侵略)戦争の繰り替えしで、「侵略」は結果が既成事実となれば「天下統一」となる。
小島毅が『週刊新潮』に連載している<「日本史教科書」再読ドリル>(下注釋)の第44回(『週刊新潮』2011年3月24日号)「戦国大名は天下統一を目指していなかった」によると戦国武将に天下統一の考えはなかったらしい。秀吉が北条を滅び下1590年には朝鮮出兵(1592年、1598年)の計画が練られていて、秀吉は日本列島を綴じた統一体を見なしておらず、国内の“統一”と国外の“侵略”は連動していたらしい。そして小島氏によるとこの連続は明治時代にも生じたらしい。こうなると日本が戦争をした理由もよくわかる。

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其の疾きこと風の如く、其の徐かなること林の如く、侵掠すること火の如く、動かざること山の如く、知り難きこと陰の如く、動くこと雷霆の如し。(『孫子』軍争篇)
21:01 - 2016年12月20日

戦後70年談話の時、「日本が『侵略』したと認めるべきだ」と読売が社説で書いていた。反論もあろうが、秦の始皇帝も元のフビライ・ハーンも日本の武田信玄も豊臣秀吉も侵略(侵掠)をした。それが歴史である。
3:12 - 2016年12月21日

BSで再放送していた。劇中の時代、1536年は秀吉誕生(1537年)の前年か。
2:58 - 2017年4月23日


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2011年3/31 3月

関連語句
風林火山 川中島 1561 風林火山 【作品】
大河(中世編) 作品 [1] … [3](〃)


注釋
<「日本史教科書」再読ドリル>
2011年3月24日号では103ページ掲載。
『週刊新潮』の記事(136ページ)で『江~姫たちの戦国~』を批判した3月17日号では「日本史教科書再読ドリル」は第43回で97ページ掲載、内容は「政略結婚は不幸とは限らない」であり、NHK『歴史秘話ヒストリア』でも政略結婚の利点を紹介していた。
このコラムの雑誌上のタイトルは
団塊から歴女まで「日本史教科書」再読ドリル
である。
中に「」があるので『』で圍んで『「日本史教科書」再読~』とするか、中の「」を『』にした上で全体を「」で圍んで「『日本史教科書』再読~」とするか難しい問題で、ここでは便宜上、<>で圍んだ。


参照
2011年3月(古代史、藤子、時代劇、近現代~未来、スポーツ、世界史)