以前、恐竜について読んだ本では、恐竜は6500万年前の白亜紀末期に滅んだということであった。
この記事では6550万年前になっている。
そして、6480万年前の大型草食恐竜・アラモサウルスの大腿骨が見つかり、6550万年前から70万年の間は恐竜が存在していたと推測されているようだ。
Y!Japan 隕石衝突後 恐竜 生き残った 70万年後

しかし隕石による恐竜絶滅が6500万年前とすると6480万年前の時代は非常に近い。その差が20万年でも誤差の範圍内だろう。恐竜絶滅を6550万年前とした時点で定説より50万年早かったわけだ。

数十万年は確かに長いが、6500万年という時間の中ではそれでも四捨五入で無視される誤差の範圍になるだろう。

100万年を1年に喩えると、隕石落下が65年前とされたのが実は65年と半年前で、しかも隕石衝突で滅んだ生物の化石が64年と10箇月前(65年前から2箇月後、65年半前から8箇月後←8箇月は12箇月の約70%)の地層から出てきたことで「隕石衝突後もこの生物は生きていたか」と騒ぐようなものである。

例えば2011年2月6日から65年前は1946年2月6日である。「終戦」後の最初の年明け後の立春を過ぎたあたりか。一方、65年と半年前は6箇月さかのぼると1945年8月6日だから広島(廣島)に原爆が投下された日だ。それから8箇月経過したのは1946年4月である。
だから恐竜滅亡が6550万年前か6480万年前かという問題は、時間の長さを100万分の1にすると、2010年2月の時点から1945年8月と1946年4月を比べるようなものだ。6500万年前と6480万年前の違いの場合、やはり時間の長さを100万分の1にすると、1946年2月と4月の違いのようなものだ。

要するに6500万年前における70万年の違いは65年前における8箇月の違いである。
少し不謹慎な比喩だが、例えば原爆投下の日に亡くなったと思われていた人が終戦の翌年の春まで生きていたということか。

種としての恐竜が生きていたとするならもっと長く生存したほうが新説にふさわしい。

原始少年リュウ』では原始人が恐竜と共存しており、白亜紀に人類が生まれていたか、恐竜が旧石器時代まで生きていたか、どちらかだろう。
『ゲッターロボ』では恐竜が地下に逃げて、恐竜帝国を作り、メカザウルスを作って地上を再び支配しようとしたが、ゲッターロボによって阻まれた。今となっては兵器にとして改造された恐竜たちが哀れである。
『ドラえもん』の大長編『のび太と竜の騎士』では白亜紀の末期に一部の恐竜が地下シェルターに逃れて竜人に進化していた。
映画『ダイナソー』では隕石衝突のあと、生き残った一部の恐竜たちが長距離を旅してオアシスを見つけ、哺乳類はすでにキツネザルのレベルまで進化していた。
大長編の『のび太の恐竜』によると白亜紀の哺乳類はトリコノドン(下注釋)という鼠のような生物だったはずだ。

地球や宇宙の歴史では普通なら長い時間も誤差の範圍になる。
太陽系や地球の「年齢」が45億年、46億年、50億年と、数億年の幅で言われる。
宇宙誕生から現在まで150億年だったり137億年だったりする。

大長編「のび太の恐竜」漫画版p88を見ると、ドラえもんは白亜紀の地球で原始哺乳動物を見て「ギャ、ネズミ」と驚き、のび太から「白亜紀にネズミなんかいるの」と言われたドラえもんは「よくよく見ればトリコノドンじゃないか」と言って怖がらなくなっていた。
2015/2/14/19:18

トリコノドン(Triconodon)はジュラ紀後期に生息していた三錐歯目の哺乳類らしい。白亜紀にいたかどうか微妙。
白亜紀にいた哺乳類で思い出すのは哺乳綱 、後獣下綱のデルタテリディウム (Deltatheridium)
2015/2/14/19:31tw


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2011年2/6 2月

関連語句
恐竜 のび太の恐竜


注釋
トリコノドン
三錐歯目(Triconodonta、シナ語で「三尖歯獣目」)のこと。ドラえもんは『のび太の恐竜』で最初はこの原始哺乳類を鼠として「ギャ、ねずみ」と叫んで恐れた。しかし、のび太から「まてよ、白亜紀にねずみなんかいるの?」と言われてドラえもんは我に返り、「よくよくみればトリコノドンじゃないか」と解説していた。
『のび太の日本誕生』ではハムスターを見ても鼠と思って怖がっていたのだが、もとは2122年8月30日に耳を鼠にかじられた(てんコミ11)ことによる後天的な恐怖である。


参照
映画『のび太の恐竜』『のび太と竜の騎士』【作品】
古代史(2011年2月)