フジテレビで2011年1月28日に夜9時から2時間。

意地悪ばあさんの孫である少年が中学生、級友の女の子の母親がモンスター・ペアレント。
学校のドアの建てつけが悪く、孫と女の子がドアを開けようとしてころび、女の子が軽傷。
保健室の女性の先生が来た。女の子は母親が学校を訴えるのを恐れて、少年に突き飛ばされたと言ってしまう。
女の子の母親は学校と意地悪の家を訴えると言って激怒。
モンスター・ペアレントに対する法的な対応は絶対に相手に反論しないことらしいが、これでは意味がない。法廷対策というのは物ごとの真偽は別に訴訟を防ぐことだけでの「うわべだけの謝罪」に終始ようだ。
訴える側も所詮はカネをよこせと言っているわけで、訴訟など所詮は茶番である。

結局、女の子が真相を言って訴訟は回避。
その母親は弁当の店で働いていたが、意地悪ばあさんがそこで弁当を買い、コロッケが小さい、油がよくないと文句を言った。一種の報復である。

11時からNHKで『Bizスポ』。日本が中国にコメを輸出する話をやることがテレビ欄にあったので、観ようとしたら、最初にキャスター2名がサッカーのアジアカップの話を始めたので、「またサッカーの話か」と思ってテレビを消した。
数分たってまた観たらもうコメ輸出の話をしており、アジアカップの話は前振りだったらしい。
だったらアジアカップの話などしなければいい。

今の社会では何でも裁判で訴えてカネを要求し、相手も訴訟対策のマニュアルどおり、口先だけの謝罪をする。スイフト(スウィフト)が『ガリバー旅行記』で書いたように訴訟や謝罪など無意味である。

ところで意地悪ばあさんは劇中で昭和10年生まれで70何歳と言っており、1935年生まれなら2005年で70歳だから劇中の時代設定は2005年以降であり、2010年の誕生日で75歳、2011年には76歳になる。

『柔道讃歌』では高校の柔道部で柔道部員がリンチに等しいしごきを受けるが、モンスター・ペアレンツの出る幕ではなく、学校は部員の親に「部員に何があっても学校に文句を言わない」という誓約書を配り、捺印をさせていた。

ここでモンスター・ペアレント(大槻)を演じていた女優はどこかで観たと思ったら、TBS『ぴったんこカンカン』で安住紳一郎とともに芦田愛菜の「母親」を「演じて」いた人だった。
芦田愛菜は2011年春から小学生だが、もし芦田愛菜の母親が『意地悪ばあさん』に出てきた大槻のようであれば学校も大変だろう。