ロングおじさんが司会をつとめたTBSの『夕やけロンちゃん』は『ザ・ベストテン』の追っかけマン・松宮アナウンサーもしばしば登場した番組宣傳番組で、前身がソクラテスの子孫を自称するソクラくんが視聴者の質問に答える人形劇『なぜなぜロンちゃん』だった。

1970年代後半から1980年代初めにかけて、昭和50年代(1975~1984)にはアニメと特撮でリバイバルブームがあった。
日テレではアニメの『新巨人の星』があった。
また、『ルパン三世』の2作目も始まり、峰不二子が増山江威子の声、五右衛門が井上真樹夫の声になったのがこのシリーズからで、『朝日小学生新聞』(『21エモン』掲載)で記事になっていた。
なお、アニメの視聴者が声優の声まで覚えるようになったのは『宇宙戦艦ヤマト』の映画がヒットしてからであって、その時期まで当時の子供は声をキャラクターの名前で言っていた。だから『ルパン』の2作目が出たとき、当時の小学生は「不二子はバカボンのママの声になった」「五右衛門は花形の声」と言っていたものだ。
個人的に伊達直人や番場蛮の声が富山敬だと知ったのは、古代進の声として富山敬の名を知ってからあとのことであった。

1975年に東映特撮では『仮面ライダーストロンガー』、円谷特撮では『ウルトラマンレオ』によって両シリーズが一旦、休止となり、当時の子供たちは夕方の再放送で『仮面ライダー』『人造人間キカイダー』『デビルマン』『ウルトラマンレオ』などを観ていたわけだ。

この時期、TBSではアニメの『ザ☆ウルトラマン』、実写の『ウルトラマン80』、さらにスカイライダーの『仮面ライダー』も放送されていた。ライダーシリーズというとテレ朝系列のイメージが強いが、一時的にTBSで放送していた時期もあった。

テレ朝では『ドラえもん』が1979年に始まり、1973年の日テレ版から6年ぶりのアニメであった。

また、『夕やけロンちゃん』では「めざせベストテン」というコーナーで岩崎良美の歌が紹介されたこともあった。
さらに『水戸黄門』の隙間番組では長い間、西郷輝彦が遠山金四郎を演じた『江戸を斬る』が続いていたが、『大岡越前』が4年ぶりに再登場した時期でもあった。
『水戸黄門』の当時のシリーズが一旦終わり、松宮氏「『水戸黄門』の次の番組は」、吉村氏「江戸を斬る」、松宮氏「…と言いたいところですが『大岡越前』が4年ぶりに再登場します」という話をしていたと思う。

改めて調べると1978年から翌年までに『大岡越前』があり、その後『水戸黄門』と『江戸を斬る』が交互に続き、1978年に『大岡越前』が4年ぶり(前作終了からだと3年ぶり)に復活。
また、1982年の『大岡越前』では小石川養生所の医者の役で、竹脇無我に代わって西郷輝彦が出演し、そのことも『ロンちゃん』で取り上げられていたと思う。

吉村氏は『まんがはじめて物語』のナレーションでもあり、これは「お姉さん」とモグタンがタイムスリップして日常のいろいろな物の起源を探るという番組で、現代は実写、過去編はアニメであった。
このお姉さんとモグタンの両者は聖徳太子や卑弥呼と顔なじみになっており、原始時代(石器時代)も何度も取り上げられており、原始人自身が「お馴染みの原始人」と名乗っていた。

なお、学習アニメでは『まんが日本昔話』が有名だが『まんが偉人物語』『まんが日本絵巻』もあった。『まんが日本絵巻』で明智光秀を扱ったときは、信長の延暦寺焼き討ちと思われる場面を強調し、信長を悪役として描いていたと思う。『日本絵巻』のナレーションが誰だったかよく覚えていない。

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2011年1/5