テレ朝とシンエイ動画による『ドラえもん』のアニメで、大山のぶ代がドラえもんの声を担当していたのは1979年から2005年春までの26年間。
おおよそ1970年ごろから2000年ごろまでに生まれた世代が「大山ドラえもん」ファンであろう。
2010年で1970年生まれは40歳で、1971年から生まれた人は2010年で39歳以下。
2000年生まれは2010年で10歳。
したがって、2010年の時点でほぼ10代から30代までが「大山ドラえもん」世代であろう。
2000年生まれを除くと、1970年代、80年代、90年代に生まれた世代が「大山ドラえもん」世代になる。

 

1970年生まれは1979年当時で9歳、2000年生まれは2005年で5歳である。
この間の世代、つまり1970年から2000年までの30年の間に生まれた世代が「大山ドラ世代」になるであろう。

 

ここで早生まれの場合も含めて、6歳から12歳までが小学生時代として、1960年生まれ、1970年生まれ、80年生まれ、90年生まれ、2000年生まれの小学生時代の年齢の右側に○を記入してみた。
日本の子供たちは早生まれでない場合、7歳になる年度に小学校に入り、13歳になる年の3月に小学校を卒業し、中学に進学する。

 

__________┌1960年生まれ
1960________00
1961________01
1962________02
1963________03
1964________04
1965________05
1966________06○…早生まれであれば6歳になる年に小学校に入学
1967________07○…早生まれでなければ7歳になる年に小学校に入学
1968________08○
1969________09○_┌1970年生まれ
1970……………原作…10○…00 原作開始(1969年12月に出た『小四』以下の学年誌1970年1月号)
1971_____↓__11○_01
1972_____↓__12○_02
1973……………富田…13……03 日テレ版で富田耕生と野沢雅子がドラえもんの声を担当
↓_……………野沢…↓……↓ この年から原作が『小五』と『小六』にも掲載
1974_____原作_14__04 8月1日、てんとう虫コミックスの単行本刊行
1975_____↓__15__05
1976_____↓__16__06○_┌1980年生まれ
1977_____↓__17__07○_│ 『コロコロコミック』創刊
1978_____↓__18__08○_│ パイロット版「勉強べやのつりぼり」(下注釋)完成
1979……………大山…19……09○_│ テレ朝でアニメ再開
1980……………↓……20……10○…00 「ドラえもんびっくり全百科」、映画『のび太の恐竜』
1981_____↓__21__11○_01
1982_____↓__22__12○_02
1983_____↓__23__13__03
1984_____↓__24__14__04
1985_____↓__25__15__05
1986_____↓__26__16__06○
1987_____↓__27__17__07○
1988_____↓__28__18__08○
1989_____↓__29__19__09○_┌1990年生まれ
1990_____↓__30__20__10○_00
1991_____↓__31__21__11○_01
1992_____↓__32__22__12○_02
1993_____↓__33__23__13__03
1994_____↓__34__24__14__04
1995_____↓__35__25__15__05 『2112年ドラえもん誕生』
1996_____↓__36__26__16__06○ 藤子・F・不二雄氏没
1997_____↓__37__27__17__07○
1998_____↓__38__28__18__08○
1999_____↓__39__29__19__09○_┌2000年生まれ
2000_____↓__40__30__20__10○_00
2001_____↓__41__31__21__11○_01
2002_____↓__42__32__22__12○_02 『ザ☆ドラえもんズ ゴール!ゴール!ゴール!!』
2003_____↓__43__33__23__13__03
2004_____↓__44__34__24__14__04__┌2005年生まれ
2005……………水田…45……35……25……15……05__00 声優交代
2006_____↓__46__36__26__16__06○_01 『のび太の恐竜2006』
2007_____↓__47__37__27__17__07○_02
2008_____↓__48__38__28__18__08○_03
2009_____↓__49__39__29__19__09○_04__┌2010年生まれ
2010_____↓__50__40__30__20__10○_05__00
2011_____↓__51__41__31__21__11○_06○_01
2012_____↓__52__42__32__22__12○_07○_02
2013_____↓__53__43__33__23__13__08○_03
2014_____↓__54__44__34__24__14__09○_04
2015年____↓__55__45__35__25__15__10○_05歳

 

「大山ドラえもん」ファンは2010年の時点でおおよそ10歳から40歳まで、ほとんどが10代、20代、30代である。
2010年の40代は1960年代生まれで、原作『ドラえもん』を知っている人でも日テレ版を観た世代か、あるいは70年代半ばの原作だけを観た世代になる。
2010年における50代(50歳代)は1950年代生まれで、1959年度生まれを除くと『ドラえもん』を学年誌で読んだことはない世代になり、『ドラえもん』のタイトルは知っていても内容はほとんど知らないだろう。

 

1966年度生まれだと1973年の日テレ版のときに小1、シンエイ動画のパイロット版「勉強べやのつりぼり」が出た78年で小6、「ゆめの町、ノビタランド」が放送された1979年で中1である。
1967年度生まれの場合、1973年の日テレ版のときは幼稚園か保育園の年長組、てんコミが出た1974年度で小1、テレ朝とシンエイ動画のアニメが始まった1979年度で小6、『のび太の恐竜』公開直後で中学生であった。渡辺美里、林原めぐみ、三石琴乃がこの世代で、日テレ版とテレ朝版の間の数年間に小学校生活の大半を過ごした世代である。

 

1960年生まれは小学生時代に『ドラえもん』の原作スタートを目の当たりにした世代で、アニメ化の直前に小学校卒業。
1965年生まれの昭和40年男は日テレでの最初のアニメ化の時に8歳で直撃世代。1979年のテレ朝でのリメイクの時は14歳の中学生で、既に見なくなっていた人が多いか。
1970年生まれは原作とほぼ同い年で、『コロコロコミック』創刊とテレ朝でのアニメ化を小学生時代に目撃した世代。これ以降の世代は1980年の「ドラえもん びっくり全百科」を見て「ドラえもんは黄色だったのがネズミに耳をかじられて青ざめた」という設定を覚えていた世代だろう。
1975年生まれは物心ついた直後にテレ朝の『ドラえもん』が始まった世代で、『宇宙開拓史』か『大魔境』の時に小学校入学。
1980年生まれは映画ドラえもんと同い年で、生まれた時に大山ドラが存在したという世代。
1985年生まれと1990年生まれになると『ザ☆ドラえもんズ』直撃世代で、『2112年ドラえもん誕生』が子供時代の思い出で、「ドラえもんは黄色だったがネズミ型ロボットに耳をかじられ、泣いて振動で黄色いメッキが取れた」と認識しているだろう。
1995年生まれは幼稚園か保育園の時代に『ザ☆ドラえもんズ』を見た世代で『ゴール!ゴール!ゴール!!』公開の時期に小1か小2になったはず。小学生時代に声優交代の衝撃を受けた時代で、2014年の時点で19歳、進学していれば大学生である。
2000年生まれになると、声優交代の少し後に小学校に入学し、小学校を卒業した、初期わさドラ世代ある。2014年の時点で中学生。
2005年生まれは、わさドラとほぼ同い年で、2014年の時点で小学生である。

 

前後一覧
2010年12/29

 

関連語句
大山 ドラえもん世代 のび太世代

注釋
「勉強べやのつりぼり」
これは大山のぶ代『ぼく、ドラえもんでした』(2006年、小学館)における表記。
MIKAMIの『ブログ式スク~ルボ~イ』ドラえもん30th~タイムマシンBOX1979~。
てんコミ第12巻の原作では「勉強べやの釣り堀」。
2005年のアニメ版では「勉強べやの釣り堀」。

参照
『ザ☆ドラえもんズ』を見た世代
藤子作品関連(2010年12月)