『挑戦的平和論』の下巻によると、1953年8月生まれの小林よしのりは『オバQ』をよく観たようだが、『ドラえもん』については世代的に合わず、内容もよく知らないらしい。
彼の場合、1969年末に『ドラえもん』が始まった当時は16歳で、高校1年生では、上限が『小四』の児童漫画を知らなかったのも無理はない。
てんコミ『ドラえもん』が出た1974年当時、小林よしのりは21歳になっていたことになる。

『ドラえもん』読者の第1号は1959年度生まれ、1959年4月2日から1960年4月1日までに生まれた世代で、1969年末から1970年春の学年末まで『小四』で『ドラえもん』を見たはずだ。

しかし、1960年生まれ、1961年生まれの人たちがサブカルチャーについて書いたりすると、『ウルトラマン』『仮面ライダー』の描写が多いだけで『ドラえもん』についてが描写が少ない。

1974年にてんコミ『ドラえもん』が出て読者が増加したことは容易に想像できる。1974年度で小学6年生だった人は1962年度(学齢としては1962年4/2~1963年4/1)生まれ。
しかし1974年度で小4だった世代が当時の『ドラえもん』ファンの中核だったとすると1964年度生まれから『ドラえもん』ファンが増加したのであろう。その次の1965年度生まれは1974年度で小学3年生。昭和40年度生まれである。

したがって昭和40年代(1965年~1974年)以降に生まれた世代で『ドラえもん』のファンが増えたのであろう。
1960年(昭和35年)生まれは1974年で14歳、中学生に達しており、『オバQ』はよく知っていても『ドラえもん』はよく知らなかっただろう。

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2010年10月 10/13 10/27