光圀隠居10年間を40年余りかけて映画いているTBS『水戸黄門』の時代設定は10年ごとにリセットしている場合、10部(10シリーズ)ごとにリセットしている場合、光圀を演じている主演俳優ごとにリセットしている場合に分けられるが、もう一つ、助三郎と格之進を演じる俳優で分ける方法もある。
1杉良太郎、横内正(東野英治郎版1:第1部~第2部)
2里見浩太朗、横内正(東野英治郎版2:第3部~第8部)
3里見浩太朗、大和田伸也(東野英治郎版2:第9部~第13部)
4里見浩太朗、伊吹吾郎(西村晃版1:第14部~第17部)
5あおい輝彦、伊吹吾郎(西村晃版2:第18部~第21部→佐野浅夫版:第22部~第28部)
6岸本祐二、山田純大(石坂浩二版:第29部~第30部→里見浩太朗版1:第31部)
7原田龍二、合田雅吏(里見浩太朗版2:第32部~第41部)
8東幹久、的場浩司(里見浩太朗版3:第42部)
2里見浩太朗、横内正(東野英治郎版2:第3部~第8部)
3里見浩太朗、大和田伸也(東野英治郎版2:第9部~第13部)
4里見浩太朗、伊吹吾郎(西村晃版1:第14部~第17部)
5あおい輝彦、伊吹吾郎(西村晃版2:第18部~第21部→佐野浅夫版:第22部~第28部)
6岸本祐二、山田純大(石坂浩二版:第29部~第30部→里見浩太朗版1:第31部)
7原田龍二、合田雅吏(里見浩太朗版2:第32部~第41部)
8東幹久、的場浩司(里見浩太朗版3:第42部)
___┌1杉良、横内(第1部~第2部)
___│_┌2里見、横内(第3部~第8部)…格之進結婚、息子生まれる
___│_│_┌3里見、大和田(第9部~第13部)…助三郎結婚
___│_│_│_┌4里見、伊吹(第14部~第17部)…格之進独身
___│_│_│_│_┌5あおい、伊吹(第18部~第28部)…助・格独身
___│_│_│_│_│_┌6岸本、山田(第29部~第31部)
___│_│_│_│_│_│_┌7原田、合田(第32部~第41部)…助三郎結婚
___│_│_│_│_│_│_│_┌8東、的場(第42部)…助・格5年ぶり再会
1690_│<03>│_│_│_01_│_│
1691_│_│_│_│_│_↓_│_42
1692_│_04_│_│_14_│_│_│
1693_│_04_│_│_14_↓_40_│
1694_01_│_│_│_28_01_40_│
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___│_┌2里見、横内(第3部~第8部)…格之進結婚、息子生まれる
___│_│_┌3里見、大和田(第9部~第13部)…助三郎結婚
___│_│_│_┌4里見、伊吹(第14部~第17部)…格之進独身
___│_│_│_│_┌5あおい、伊吹(第18部~第28部)…助・格独身
___│_│_│_│_│_┌6岸本、山田(第29部~第31部)
___│_│_│_│_│_│_┌7原田、合田(第32部~第41部)…助三郎結婚
___│_│_│_│_│_│_│_┌8東、的場(第42部)…助・格5年ぶり再会
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第1部(助:杉、格:横内)の時代設定が1694年になってしまうのは光圀が藤井紋太夫を討った事件が描かれているからである。
第3部(助:里見、格:横内)の時代設定が1690年(元禄3年)というのは Wikipedia の情報だけで、実際に確認できていない。第3部を示す03を()で圍むと横幅が均等でなくなるので<>で圍んだ。
第4部(助:里見、格:横内)の時代設定については、光圀が江戸を「2年見ぬうちに」と言っており、さらに1679年に始まって1781年に終わった越後騒動から14年という設定なので1692年から1693年までの可能性が高い。
第3部(助:里見、格:横内)の時代設定が1690年(元禄3年)というのは Wikipedia の情報だけで、実際に確認できていない。第3部を示す03を()で圍むと横幅が均等でなくなるので<>で圍んだ。
第4部(助:里見、格:横内)の時代設定については、光圀が江戸を「2年見ぬうちに」と言っており、さらに1679年に始まって1781年に終わった越後騒動から14年という設定なので1692年から1693年までの可能性が高い。
「里見、大和田」と「里見、伊吹」の場合で時代設定が特定できる話は現時点で見当たらない。
第14部(光圀:西村、助:あおい、格:伊吹)第27話では勝山(福井県)の藩主が代わって2年後という設定。
第28部(光圀:佐野、助:あおい、格:伊吹)では紀州の若様・新之助が登場。井口朝生『徳川吉宗―物語と史蹟をたずねて―』(成美文庫)では吉宗が新之助を名乗ったのは1694年以降。
また、幼名は源六で元服後に新之助と名乗ったという説もネットにある。
第28部では初代八兵衛(うっかり八兵衛、演:高橋元太郎)がいた時期で、第40部で初代八兵衛が2代目八兵衛(演:2代目林家三平)に交代しているので、第28部が1694年とすると辻褄が合うが、その場合、第40部も1694年でないとおかしい。
また、幼名は源六で元服後に新之助と名乗ったという説もネットにある。
第28部では初代八兵衛(うっかり八兵衛、演:高橋元太郎)がいた時期で、第40部で初代八兵衛が2代目八兵衛(演:2代目林家三平)に交代しているので、第28部が1694年とすると辻褄が合うが、その場合、第40部も1694年でないとおかしい。
第29部では光圀隠居のプロセスから藤井紋太夫事件まで描かれているので、光圀隠居後でも1690年から1694年末までをカバーしており、第1部、第4部、第14部、第40部の時代背景と重なっている。
第29部と第40部では光圀が芭蕉と会っており、芭蕉は1694年没であるからいずれもその前である。
第40部では庄内藩の前藩主・酒井忠義の法要のために藩主・忠真の正室・密姫がお国入りしており、1681年に没した忠義の13回忌とすれば1693年、1年の誤差を含めて考えると1694年もありうるので、やはり計算が合う。
第29部と第40部では光圀が芭蕉と会っており、芭蕉は1694年没であるからいずれもその前である。
第40部では庄内藩の前藩主・酒井忠義の法要のために藩主・忠真の正室・密姫がお国入りしており、1681年に没した忠義の13回忌とすれば1693年、1年の誤差を含めて考えると1694年もありうるので、やはり計算が合う。
順番が戦後するが、第37部では綱條の息子・吉孚(よしざね、よしのぶ)が14歳なので1698年ごろ、第38部では吉宗が幼名・源六の名で再登場(俳優は別らしい)しているが、光貞と同格の大納言の公家が朝廷でもらった勅命が「元禄丁丑」の年なので、前シリーズから1年さかのぼって1697年。この年に吉宗が綱吉に謁見し、この時期から頼方と名乗ったようである。
第42部は高松藩の若君・松平頼豊が12歳という設定から1691年に戻っている。
光圀の正室没後40年であれば計算上、1698年になりそうだが、光圀が没するまで2年のときに格之進が家臣になたっとは考えにくい。
佐々木助三郎のモデルとされる佐々宗淳こと介三郎は1698年(元禄11年)6月3日(陽暦で7月10日)に没している。
光圀の正室没後40年であれば計算上、1698年になりそうだが、光圀が没するまで2年のときに格之進が家臣になたっとは考えにくい。
佐々木助三郎のモデルとされる佐々宗淳こと介三郎は1698年(元禄11年)6月3日(陽暦で7月10日)に没している。
第42部の助三郎と格之進は光圀の家来として組むのは初めてだが、初対面ではなく、以前、剣術の試合で戦ったことがある。結果は審判らしき人物から中止の声が上がって引き分けだったが、格之進は自分の負けだったと言っていた。