ドラえもん3 (藤子・F・不二雄大全集)購入ガイド
<1963年度生まれの学年誌掲載集>
「ねずみこわーい 」『小一』70年4月号(『ド・ラ・カルト』39ページ)
「ドラえもん対ガチャ子」『小一』70年5月号
「ボーナス1024倍」『小四』73年12月号(てんコミ3)
「虫の声を聞こう」『小五』74年9月号(プラス1)
「ニセ宇宙人」(『小六』76年2月号(てんコミ10)
「シャラガム」『小六』76年3月号(プラス3)

ドラえもん4 (藤子・F・不二雄大全集)購入ガイド
<1964年度生まれの学年誌掲載集>
「そくせきおとしあな」『小一』71年4月号
「ぼく、マリちゃんだよ」『小三』73年7月号(てんコミ8)
「ぞうとおじさん」『小三』73年8月号(てんコミ5)
「オオカミ一家」『小三』73年11月号(てんコミ2)
「さようなら、ドラえもん」『小三』74年3月号(てんコミ6)
「帰ってきたドラえもん」『小四』74年4月号(てんコミ7)
「ゆめの町、ノビタランド」『小四』74年7月号(てんコミ3)
「弟をつくろう」『小五』76年1月号(てんコミ10)
「化石大発見!」『小六』76年4月号(てんコミ11)
「夢まくらのおじいさん」『小六』76年12月号(てんコミ14)
「りっぱなパパになるぞ!」『小六』77年3月号(てんコミ16)

小学館のHPでは『小一』から『小三』までの掲載作品が省かれている場合がある。
藤子・F・不二雄大全集 ドラえもん 5(小学館)
ドラえもん5 (藤子・F・不二雄大全集)購入ガイド
<1965年度生まれ>
(1972年4月小学校入学)
「はなさくはい」『小一』72年4月号
「ネジまいてハッスル!」『小二』73年4月号
「小人ロボット」『小二』73年5月号
「とりよせバッグ」『小二』73年6月号
「ハリ千本ノマス」『小四』75年04月号
「ジーンと感動する話」『小四』75年6月号(てんコミ9)
「ぼく、桃太郎のなんなのさ」『小四』75年9月号(てんコミ9)
もしもボックス」『小四』76年1月号(てんコミ11)
「百年後のフロク」『小四』76年2月号(てんコミ10)
「パパもあまえんぼ」『小六』77年9月号(てんコミ16)
「あの日あの時あのダルマ」『小六』78年3月号(てんコミ18)

「ニセ宇宙人」では、当時、三木首相の時代だった。のちに「鈴木首相」に変更されたらしい。

1964年度生まれは『コロコロ』創刊の年に小学校を卒業した。温水洋一(ぬくみずよういち)がこの学年に相当する。『3年B組金八先生』の卒業生第1号もこの学年と思われる。三原順子は1964年生まれである。「りっぱなパパになるぞ!」における「のび太の25年後」は西暦2002年。
のび太の息子がのび太より25歳年下とすると、息子は1989年度生まれになるか。

「ぼく、マリちゃんだよ」の丸井マリは天地真理をモデルにした歌手であろう。
『大全集』第2巻にある「キャンデーなめて歌手になろう」(『小五』73年8月号、てんコミ8)でジャイアンが天地真理の声で歌おうとして、キャンデーの効き目が切れて地声で歌ったことがある。

「夢まくらのおじいさん」でのび太が12歳、父・のび助が38歳とするとのび助は1938年生まれ。のび助が1976年当時ののび太と同じ10歳ないし12歳だったのは1948年から1950年まで。のび助の少年時代の子供の恰好、家々の様子が昭和半ばの様子でもおかしくない。

一方、2010年のアニメで「夢まくらの~」が放送されたとき、のび太が11歳としてのび助が36~38歳であればのび太の父親は1972~1974年生まれ。のび助が10歳ないし11歳になったのは1983年から85年まで。それでのび助少年時代の家があのように古風だと演出と時代設定の矛盾が大きくなる。

のび太が1965年生まれの場合、古田敦也と同い年で、相武紗季より20歳年上である。
2006年のアニメ版「ジーンと感動する話」で相武紗季の前に現れたのび太は1995年生まれで、相武紗季より10歳年下、原作ののび太より30歳年下であった。
「百年後のフロク」ではセワシが2125年2月号の『小四』を購読しており、「百五十年後のフロク」のほうが実際に近いか。
学齢に関する制度が今の日本と同じなら、セワシは2114年度生まれで誕生日は2114年4月2日から20115年4月1日まで。セワシが小学4年である時代は2114年4月から2115年4月まで。
2125年の夏休み、のび太と立体インベーダーゲームをした(する)セワシは小学5年生だった(である)ことになる。
「パパもあまえんぼ」では10年前の野比家に幼いのび太がおり、もう歩ける状態であった。1977年度で12歳ののび太であれば1967年当時は2歳だったことになる。2歳ののび太は漫画では5歳くらいにも見えた。
└→『藤子・F・不二雄大全集ドラえもん』第6巻、第7巻、第8巻

てんコミ10「のび太の恐竜」は『少年サンデー』増刊1975年9月5日号掲載。
『小六』3月号掲載作品はのび太が秘密道具に頼らず自力で生きる決意を固める話が目立つように観る。『小四』『小五』が休刊となった今、そういうことも期待できなくなったが、それ以前に1991年代に短編が終了、1996年に原作者が没している。今の漫画で、掲載誌の学年によって読者の成長がわかる物がどれだけあるだろうか。


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2010年10/8