2005年春に作品が大幅にリニューアルされ、2010年春で5年、秋で5年半である。
5年半の時期にスネ夫の家に3Dテレビが登場した。

声優交代事態は2004年11月に報道されたので2009年11月で5年、2010年11月になれば交代決定から6年である。

2010年春は声優交代から5年という記念すべき時期だったが、番組では1980年春からの映画30周年が重要視されていた。声優交代とリニューアルは通過点に過ぎず、『ドラえもん』は1979年春から2010年まで一つの番組が続いているというスタッフの認識が表れているのだろう。

5年間という月日の流れは『ドラえもん』がターゲットとする小学生にとっては大きい。
2005年春に小学校に入学した人は2010年秋で小学6年の2学期を迎えているはずだ。
例えばのび太と同じ8月7日生まれなら1998年生まれで2005年春に小学校入学、2011年春で小学校卒業である。

37年前、1973年に日本テレビで『ドラえもん』が初めてアニメ化され、春から秋までの半年で放送が終わった。
原作が何年も続いてもアニメが1年以内で終了するのは珍しくなく、『侍ジャイアンツ』も同様である。

1973年秋に日テレ版『ドラえもん』が終了し、1979年春にテレ朝で『ドラえもん』のアニメの2作目が始まった。日テレ版終了からテレ朝版開始までやはり5年半。しかもパイロット版「勉強べやの釣り堀」は1978年夏にはできていたようなので日テレ版放送時から5年でテレ朝版の企画ができていたことになる。

1973年春に小学校に入った人は8月7日生まれなら1966年生まれ。1979年春には中学生になっていたわけだ。テレ朝のアニメ『ドラえもん』開始直前に『コロコロコミック』で特集が組まれていたので、1966年度生まれの人は小1のときに日テレ版を観たとすると、小学校卒業を目前にして『ドラえもん』の2度のアニメ化のニュースに触れたことになる。

1979年春に小学校に入った世代は、8月生まれなら1972年に生まれたことになり、1973年の日テレ版放送当時は0歳から1歳の時期であって、記憶にはなかっただろう。

これが30年後の今、繰り返されている。
2011年春に小学校に入る予定の子供たちは、8月生まれなら2004年生まれ。2005年春のリニューアル当時はまだ生後8箇月くらいだったわけで、今の『ドラえもん』になってから観始める世代であろう。

2010年度で小5ののび太は1999年生まれ。小学校に入ったのは2006年4月。2006年3月には『のび太の恐竜2006』が公開されている。リニューアルから1年たったときだ。
リニューアル後の初の映画が公開されたときに小学校に入った世代が2010年で小学5年生になっている。
今のアニメの『ドラえもん』を観ている小学生の大半は5年後のリニューアル後に観始めた世代であろう。

吉越拓矢と大橋のぞみは1999年生まれで、2010年度ののび太世代である。
澁谷武尊と濱田龍臣(今の日本では「浜田竜臣」ではいかんのか?)は2000年生まれで2011年春から小5である。
└→補足

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2010年9月 9/29 9/30