原作第1話でドラえもんがのび太と出会った(下注釋)のが1970年1月。
1970年1月で小4なら4月で小5、71年4月で小6、72年3月で小学校卒業、4月から中学生(「未来の国からはるばると」雑誌掲載時)。1959年8月7日生まれだ。
1970年1月で小3なら4月で小4、71年3月で小5、72年4月から小6、73年3月で小学校卒業、4月から中学生(「未来の国からはるばると」てんコミ第1巻)。1960年8月7日生まれ。
1970年1月で小2なら74年3月で小学校卒業。1961年8月7日生まれ。
1970年1月で小1なら75年3月で小学校卒業である(「ぼくの生まれた日」雑誌掲載時)。1962年8月7日生まれである。

てんコミ第1巻第1話でのび太は1979年に大学を卒業する予定だったので、1978年度で高3だったとすると1975年度ではすでに中学3年である。この場合ののび太は1970年で小3の冬休みであった。
1970年正月でのび太が小学生である場合、のび太学年を一番下に見積もって小1の冬休みだったとしても1975年4月から中学1年だ。

つまり原作第1話の設定でのび太は1975年春までには中学生になっているはずだ。

のび太が1970年で10歳の場合
のび太の両親は36歳から40歳。便宜上、1970年で35歳とすると1935年生まれで、1945年当時10歳なのでのび助の疎開は問題なし。「ママのダイヤを盗み出せ」で玉子が7歳だったのは1942年になってしまい、劇中で設定された1948年では13歳。「この絵600万円」でのび助が中学生だったのは1948年4月から1951年3月まで。劇中では1949年だったのでぴったり当てはまる。
└→野比のび助と玉子年齢変遷(1930年代生まれの場合)

1970年が基準なので、のび助が金持ちからの支援を断り、玉子と出会った「20年前」は1950年。「プロポーズ作戦」での婚約、結婚は「12年前」だから1958年(劇中では1959年)。

のび太が1970年当時で10歳くらいだとすると1985年は15歳。「雪山のロマンス」で静香がのび太に求婚した「14年後」は1984年になる(注釋)。すると1985年には息子・ノビスケが生まれている(注釋)ころになる。この場合は新婚の青年のび太がのび吉の巻物を見つけることになるが、この時期にはのび太の家はマンションに移っており、のび吉が巻物と浮き輪を埋めた旧野比家の庭は公衆トイレになっているので、引越しの際に地下に埋まっていた物まで全部マンションに移して保管してないと、のび太がのび吉の巻物のことを知る術(すべ)はない。

なお、のび太が1970年で10歳の初期設定(1959年生まれから2人目)にしたがうとのび太は1960年生まれ、松田聖子より2歳上になって、のび太は1980年で20歳、1982年で22歳、1979年春に受けた大学は落第したようだが一浪で受かったとしても大学生にはなっていたはずだ。
1970年春以降、小学生4年生ののび太が松田聖子のサイン会を観るためにはタイムマシンで10年後の近未来に行き、成人に達した自分と会うとともに松田聖子のサイン会を見物することになる。
実際のアニメではのび太はタイムマシンで過去に行き、母親が7歳のころの姿を観て、そのときに松田聖子のサイン開場を訪れたのだから、話が逆になっている。
└→のび太が1975年で10歳の場合

前後一覧
2010年9月 9/22

関連語句
野比家 玉子 のび太のおよめさん


注釋
ドラえもんがのび太と出会った
実際はのび太は幼児期にドラえもんを見ているはずだが、ここでは原作第1話を初対面とする。

「14年後」は1984年になる
「にが手こくふく錠」の話では84年正月でのび太が小学生

ノビスケが生まれている
「25年後」で息子・ノビスケが10歳くらいとすると、「15年後」にノビスケが生まれることになるので、のび太と静香の婚約後、1年でノビスケが生まれたことになり、「のび太の結婚前夜」でののび太と静香の結婚式はその1年の間の話。
1970年でのび太が10歳の設定を基準にすると1984年婚約、85年ノビスケ誕生、95年ノビスケ10歳。
1975年でのび太が10歳の設定を基準にすると1989年婚約、90年ノビスケ誕生、2000年ノビスケ10歳。
原作第1話でのび太とジャイ子が結婚する予定だったのは「19年後」とあるので推定1989年。1995年にはのび太とジャイ子の間に子供が生まれて借金苦の予定だった。

「りっぱなパパになるぞ!」でのび太と静香の間の息子・ノビスケが10歳くらいだったのは2002年。
1989年の映画『ミニドラSOS!!』ではこの近未来が2011年、映画公開当時から22年後になっている。このノビスケは2011年で11歳であれば2000年生まれ。『新・のび太と鉄人兵団』公開後、2011年4月以降も劇中でのび太が小5ならそののび太は2000年生まれになる。逆に言えばこの時点でのび太の父親は平成の初めのころののび助と同世代。のび助とのび太の関係がのび太とノビスケの関係になるということだ。


参照
2007年度アニメ『ドラえもん』サブタイトルリスト(のび太は1996年生まれ)
藤子作品関連(2010年9月~)