TBS『水戸黄門』第42部の制作發表が2010年9月13日、東京赤坂でおこなわれた。
しかし、記者の質問はちゃっかり八兵衛役の林家三平こと海老名泰助と某女子アナの「交際」に偏っていたようで、番組の内容がほとんどわからない。



マスコミはいつも重要なことを質問せず、どうでもいい藝能人の私生活の質問ばかりする悪癖がある。
梨元がその風潮を強化したのか。

どうせ質問するなら「助さんが前回、結婚しましたが、設定上も助さんは再婚ですか、それとも初婚ですか」とか、「今度の訪問先は作品の設定として何度めの訪問になりますか」とか、「松尾芭蕉や藤井紋太夫は再登場しますか」「『水戸黄門』で日本中どこでもことばが東京風なのがおかしいという評論が『歴史ドラマの大ウソ』という本にありますが、どう思いますか」といった質問をすれば、もっとみなが作品に興味を持ったのではないか。

『水戸黄門』放送期間42年と光圀隠居10年(4分割、3分割、2分割)とその解説から続き。

第42部
9月14日付『ザテレビジョン』の電子版によると、『水戸黄門』第42部について「第1話では、光圀に仕える助さんと、藩から老公警護の命を受けた格さんの出会いから、一行が高松を目指して旅立つ姿が描かれている」とある。
Y!Japan 第42部 1話 助さん 格さん 出会い 高松

すると助三郎と格之進の初対面から話を作り直すのだろうか。石坂浩二版のように光圀隠居の前後から話を始めるのだろうか?
それで弥七も八兵衛も、さらに前回卒業したお娟も前から知り合いというのでは、キャラクターによって時間軸が違っているということになる。光圀一行はまた高松を訪れるようだが、一体シリーズ全体で何回訪れたことになっているのか疑問である。

そもそも第42部は西暦何年、元禄何年の時代設定なのか、それが疑問だ。
光圀が隠居した1690年(元禄3年)から話を始めるのだろうか? 第37部最終回では吉孚14歳で1698年、第38部第9話は元禄丁丑の年で1697年、第40部第12話では前庄内藩主・酒井忠義の法要の時期で、しかも松尾芭蕉が生きていたので1693年かその翌年。それで第42部では助三郎と格之進が「初めて会う」場面が描かれるのでは、どういう前後関係になっているかわからない。
そういうことを記者が質問しないで出演者のゴシップ的な話題だけに話を集中させているのも問題である。

秋のドラマ特集 - Yahoo!テレビ.Gガイド [テレビ番組表]
└→ここで『水戸黄門』第42部第1話のあらすじが紹介されている。

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2010年9月 9/14