四国高松藩では光圀の実子・松平頼常が藩主となっており、鶴岡庄内藩では光圀の姪・密姫が酒井忠真の正室になっていた(もっとも江戸住まいなので、結婚はほとんど名ばかりか)。
第39部では光圀が庄内藩を訪れ、お国入りしていた密姫と6年ぶりに再会(江戸で会えなかったのか?)。ドラマの水戸光圀は庄内、鶴岡には何度も足を運んでいたはず。

水戸光圀は越後のちりめん問屋の隠居・光右衛門を名乗っていたが、越後には何度も訪れている。
第4部では長岡で本物の光衛門(オープニングの表示では「衛」の前に「右」がない「光右衛門」)が登場、東野英治郎の2役だった。ここで光圀は別の名前を名乗った。
光圀は第25部で高松藩を訪れ、町のそば屋で藩の若君を見つけている。
第40部では光圀と芭蕉が別々に北陸を訪れた。光圀はそこでは「以前、越後で商いをしていた」と軽く言うだけだったようだ。この第40部で芭蕉が「荒海や佐渡に横たふ天の河」という有名な句を思いついたことになっているが、史実では光圀隠居の前年、1689年のことである。

ドラマの光圀は第28部では京都で、第38部では和歌山で、当時、紀州の部屋住みだった吉宗(源六、新之助)と出会っている(下注釋)。
また、京都では葵の御紋に屈しない公家が光圀相手である場合が何度かあった。
第38部では光圀が和歌山を訪れたのち、彦根から琵琶湖を北に渡り、敦賀で悪い公家・近衛少将基近と対決。光圀に味方する大納言良房の力を借りている。

東野英治郎版
第1部:14高松→25庄内→26高田(越後?)
第2部:16佐渡→17新潟…八兵衛登場
第4部:5長岡→6高田→7新発田→11庄内
第5部:(12京)
第6部:16高松
第7部:16鶴岡→21新発田→22新潟→23佐渡→24長岡→25高田
第8部:(15和歌山)→21高松
第9部:12新潟→13長岡→14高田
第10部:(15京、公家と対決か→17彦根)
第11部:6鶴岡→16新発田→17三条
第12部:13高松

西村晃版
第14部:15鶴岡→20新発田→21佐渡→22長岡→23高田→(34赤穂)→37高松
第15部:(26敦賀)
第16部:(12京、公家と対決か→14彦根)→22糸魚川→23長岡→24新発田→25鶴岡
第18部:(12彦根→13敦賀→23京)…助三郎があおい輝彦に
第19部:9鶴岡→15新発田→16佐渡→22高田
第20部:(8京)→11高松→36高田→37長岡
第21部:(22彦根→23敦賀)→25糸魚川

佐野浅夫版
第22部:(10和歌山)→29高田→30佐渡→31新発田
第23部:9糸魚川→(14敦賀→33京→35彦根)
第24部:(22敦賀)→28長岡→29鶴岡
第25部13高松27高田→28長岡→29庄内
第26部:(23京
第27部:18鶴岡→20新津
第28部:(17京、紀州の若様24赤穂

石坂浩二版
第29部:(5甲府、勝沼で芭蕉と遭遇)→19高田→20柏崎→21新潟→22新発田
第30部:(11敦賀→14紀州)→25高松

里見浩太朗版
第31部:(里見版スタート)
第33部:19長岡→20佐渡
第34部:(11弘前→12蝦夷)
第35部:1水戸→高松
第36部:4糸魚川(→20京
第37部:5越後高田6佐渡→7鶴岡(→10能代→11青森→23水戸→江戸
第38部:(5和歌山、暴れ若様)8彦根→9敦賀、公家と対決)
第39部:(5赤穂
第40部:12鶴岡(密姫と再会)→13出雲崎
第41部:(10和歌山
第42部:高松

第4部第6話「越後血風録・高田」は東京では2010年9月13夕方4時台(午後3時55分から1時間)に再放送。
└→補足


前後一覧
2009年10/20前後
2010年9/11

関連語句
高松 鶴岡 越後
『水戸黄門』放送40年 水戸黄門 高松 鶴岡 越後


注釋
史実では光圀は熱海から西には行ってはいないが、光圀隠居の時代に吉宗が江戸に来たことはあるようだ。もっとも、吉宗が江戸で光圀に出会ったという話は史実にはないようだ。


参照
『水戸黄門』の目的地または主な行き先一覧II
『水戸黄門』放送40年を10年ごとに分けて光圀隠居10年間と対応させてみた(時代設定と放送期間対照)
一般時代劇vs必殺シリーズ(2010年9月~)