1810年┐┳江戸で虎が裏組織を仕切る(『新仕置人』←『仕事人V旋風編』の8年前として推定)
1811年┤┛主水が鉄、松、正八、おていの仕置人グループと組む(『新仕置人』←同上の推定)
___├主水、おせい、新次、正八が組む(『商売人』)
___├河内山宗春(宗俊)が主水たちに「切り餅4つ」で仕事を依頼
1812年│
1813年│ 
1814年│ 虎が江戸の裏稼業を仕切った時代から8年後に
1815年│ 主水が鍛冶屋の政、西順之助、銀平、お玉と組む
1816年│ 
1817年│
1818年┘主水、政、お玉、銀平、順之助が組む(『仕事人V旋風編』←推定)
1819年 1月16日、主水がオランダ商館から表彰される(『旋風編』)
1820年 2月14日、主水が書庫番に異動(『仕事人2007』)
___ 4月8日以降、主水が闇の金融組織と激闘(『必殺!III裏か表か』)
1821年 2月12日、江戸に大佛建立計画、商い税徴収(『仕事人2009』)
___ 2月19日、大佛建立計画中止(『仕事人2009』)
___ 4月、「近江の女狐」の人相書きが作られる(『仕事人2009』)
1823年 6月、シーボルト来日。8月27日、河内山宗春没
1824年 徳川家定と捨蔵の兄妹誕生。捨蔵は25年後に主水と出会う(『必殺!主水死す』)

『旋風編』第1話で主水は「8年前に江戸の裏組織を仕切っていた虎から、銀平という仕事人の話を聴いた」と述べている。
『旋風編』の時代設定は1818年から1819年と思われるので、8年前は1810年か1811年の前後。
このとき、主水は念仏の鉄、巳代松(または己代松)、正八、おていと組んでいたことになる。

放映リスト(サブタイトルリスト)における放送当時の月日の日付が作中の文政年間のそれと一致しているとすると、1986年11月6日に放送された『旋風編』第1話の時代設定は1718年11月6日になる。
ただ、文政年間の和暦(陰暦)と陽暦の対応を考えると『旋風編』で主水が表彰されたのはまだ文政元年(1818年)で、主水が銀平と組んだ第1話の時代設定は文政元年10月になる可能性がある。

『商売人』の時代設定に関しては、河内山宗春の没年が1823年なので、1823年までということも考えられるが、ここでは番組の流れのとどおり、主水が商売人グループ解散のあとに仕事人になったとして、主水が仕事人になっていたと思われる1818年より前を『商売人』の文化・文政における時代設定と考えた。

『旋風編』を1818~1819年の話として、『新仕置人』がその8年前だとすると、『仕置人』以前の『仕業人』『仕置屋』『仕置人』は文化年間の話となる。しかし、『必殺仕事人2009公式ガイドブック』では『仕置人』(主水シリーズ第1作)の時代設定が文政年間となっており、『仕置人』から『仕事人』まで文政元年(1818)の1年間のうちに進んだことになる。

主水の職場
1819年 1月16日、主水は石川島百軒長屋番所勤務(『旋風編』)
1820年 2月14日、主水が書庫番に異動(『仕事人2007』)
___ 4月8日、主水は南町奉行所定町廻り同心(『必殺!III裏か表か』)
1821年 2月~4月、主水は自身番勤務(『仕事人2009』)

文化・文政以外
「王手無用」で伊藤宗看が登場。3代目は元禄から享保、宝暦までの将棋士で、藤田まこと主演『丹下左膳』で丹下左膳の知り合いだった享保の主水の時代になるだろう。
6代目伊藤宗看(1768~1843)は葛飾北斎より8歳年下で、文政の初めで50歳前後である。
天保に関しては『仕置屋稼業』(天保の場合)と『仕事人アヘン戦争へ行く』の間の時期と考えれば時代は1842年(天保13年)の前半になる。
幕末に関しては『仕留人』と『大老殺し』の間の時期とすれば1854年(嘉永7→安政元年)から1858年(安政5年)まで。


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2010年9月 9/1 9/3