1970 「未来の国からはるばると」
1971 │
1972 │__「のび太のおよめさん」
1973 │__│ 日テレで『ドラえもん』が初めてアニメ化される
1974 │__│
1975 │__│
1976 │__│
1977 │__│__「りっぱなパパになるぞ!」
1978 │__│__│
1979 │__│__│ 4月からテレビ朝日でアニメスタート
1980 │__│__│ 『のび太の恐竜』
1981 │__│__│ ↓
1982 │__│__│ 映画『ドラえもん』30年の30作品
1983 │__│__│
1984 │__│__│
1985 │__│__│__「ハリーのしっぽ」
1986 │__│__│__│
1987 │__│__│__│
1988 │__│__│__│ 『のび太のパラレル西遊記』
1989 │__│__│__│__『ミニドラSOS!!!』『のび太の日本誕生』
1990 │__│__│__│__│
1991 │__│__│__│__│
1992 │__│__│__│__│
1993 │__│__│__│__│__ 『のび太とブリキの迷宮』
1994 ↓__│__│__│__│__
1995 25年後│__│__│__│__ のび太・ジャイ子夫妻が借金苦
__ ___│__│__│__│__ 『創世日記』『2112年ドラえもん誕生』
1996 ___│__│__│__│__ 『のび太と銀河超特急』
__ ___↓__│__│__│__ 藤子・F・不二雄死去
1997 ___25年後│__│__│__ 『ねじ巻き都市冒険記』
1998 ______│__│__│__ 『南海大冒険』
1999 ______│__│__│__ 『宇宙漂流記』
2000 ______│__│__│__ 『太陽王伝説』
2001 ______↓__│__│__ 『翼の勇者たち』
2002 ______25年後│__│__ 『ロボット王国』
2003 _________│__│__ 『ふしぎ風使い』(アニメ化30周年)
2004 _________│__│__ 『ワンニャン時空伝』(のび太少年時代は21世紀)
2005 _________│__│__ のび太が家出を試みて失敗(1970年から35年後)
__ _________│__│__ 声優交代。原作開始35周年
2006 _________│__│__ 『のび太の恐竜2006』
2007 _________│__│__ 『新魔界大冒険』
2008 _________│__│__ 『緑の巨人伝』
2009 _________↓__│__ 『新・宇宙開拓史』(テレ朝『ドラ』30周年)
2010 _________25年後↓__ 『人魚大海戦』(映画『ドラ』30周年)
2011 ____________22年後 『新・鉄人兵団』
2012 ____________│__ 『奇跡の島』 
2013 ____________↓__ 『ひみつ道具博物館』
2014 ____________25年後 『新・大魔境』『STAND BY ME ドラえもん』

2011年には『新・のび太と鉄人兵団』が公開された。
『ドラえもん』の世界では、25年後はのび太が35歳以上になっている近未来で、そのときにのび太の息子・ノビスケが小学生くらいになっている。
しかし、「ハリーのしっぽ」の時代設定は1985年であり、2010年はそれから25年後。「のび太の人魚伝説」において1910年が「100年前」である。
2006年にのび太がドラマ『レガッタ』のロケ現場を見物したとき、速水もこみちと相武紗季がロケに加わっていた。速水もこみちは1984年生まれだ。25年後は2009年。1985年に生まれた相武紗季は2010年で25歳になる。
1985年を基準にしても2010年は「25年後」である。

1980年から2005年まで25年。つまり『ドラえもん』が映画化されてから声優交代まで25年。
1979年に始まったテレビ朝日の『ドラえもん』は2004年ですでに25年が経過した。2005年春からリニューアルされたのも必然的であった。
1980年の『のび太の恐竜』でのび太はドラえもんに対し「20世紀には帰れるんだろうね」と言っていたが、映画『ドラえもん』の25年目に公開された2004年の『ワンニャン時空伝』ではのび太がイチに「一緒に21世紀に帰ろうよ」と言っている。

本来、21世紀は大人ののび太と少年ノビスケ(祖父と同名とすると2代目のび助?)の時代になっているはずだ。「りっぱなパパになるぞ!」の原作では、「のび太の25年後」が西暦2002年だったし、『ミニドラSOS!!!』では2011年の設定になっていたらしい。そろそろアニメも「21世紀初めは大人のび太と少年ノビスケ」「1970年代に大人のび助と少年のび太」のように時代設定を分けたほうがいいのではなかろうか。

原作の初期作品を観ると、のび太は1970年で10歳くらいの小学生。のび太の両親の原作での年齢設定は36歳から38歳。「地下鉄をつくっちゃえ」では1974年の12月の時点で36歳なので、1970年では32歳になる。
藤子・F・不二雄は1933年12月1日生まれで、『ドラえもん』の連載を始めた1969年12月当時、36歳であった。『ドラえもん』が始まった当時、のび太の両親は作者と同世代であり、戦争を経験し、画家を目指していたのび助には作者の少年時代が反映されていたのだろう。
一方、西暦2010年で36歳の人は1974年生まれ。1984年で10歳。すでに2010年にはのび太の親が70年代生まれになっているわけだ。
2010年前後には、「ハリーのしっぽ」のころののび太とほぼ同世代の大人がのび太の両親の年齢になっているわけだ。


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2010年8月 8/20