戦国時代に関しては「名将の采配」がゲームかビジネスの手本のように語られるが、NHKが昭和の戦争を題材に「名将の采配」を番組にするか疑問である。

戦国時代の戦争はビジネスの戦略、戦術の手本とされるのに、近現代の戦争はただひたすら「反省」の材料にされるのは、近現代のそれが相対的に「最近」だからである。

2010年7月19日の海の日、NHKでは夜に哺乳類の歴史の後編、そのあと『名将の采配』で家康を取り上げ(次回は武田と上杉の川中島の合戦らしい)、深夜にはNスペ再放送で日韓併合の話。NHKのことだから日韓併合は悲惨で日本が悪いという歴史観だろうから観ない。

500年前、600年前の戦国時代の国取り合戦をゲーム感覚で描きながら、100年前の日韓併合については「どちらが悪かったか」「謝罪すべきか」という話になる風潮は不公平であろう。