誕生日が木曜日であるから1997年生まれということは変更できないので、2010年3月で小学校卒業、4月から中学生になってしまう。しかも小学校卒業前でもすでにのび太は12歳であるから「10年前」という設定が難しくなる。12は確かに四捨五入すれば10だが、12歳の小学生が自分の年齢を「10歳」と言うケースは少ないだろう。
2010年春で9歳か10歳とすると、のび太は1999年か2000年生まれで、これらの年では8月7日は木曜日ではなかったであろう。するとのび太の生まれた日のカレンダーの絵が間違いということになる。
また、同じく8月7日が木曜である2003年の8月生まれとした場合、2008年春ではまだ4歳、2010年4月でやっと小学1年生であり、作中ののび太の少年時代は2013年春以降でないとおかしい。
したがって、この作品ではのび太は1997年8月7日生まれ、作中でのび太が友人たちと赤ん坊のころの写真を見せ合ったのは2008年春と断定できる。のび太たちにとっては小4の3学期が終わって小5に進級する時期であった。このとき、2008年2月でスネ夫は10歳になったばかりで、静香は5月に11歳の誕生日を迎えていたわけだから、その前であれば、のび太たちが全員10歳だったことになる。
のび太、ジャイアン、スネ夫、静香の4人が全員、同い年である期間は、毎年2月から4月まで(厳密には5月の静香の誕生日前日まで)である。
以上のことから、2010年3月26日に放送された「ぼくの生まれた日」(アニメでは「僕の~」)では、のび太は1997年8月7日生まれ、2008年8月7日に11歳になり、作中で描かれたのは2008年春で、本放送当時。
考えてみれば当然であるが、原作ではないアニメののび太が「10年前に生まれた」という設定には作中の「現在」が誕生日の前という条件が必要である。
└→補足3
考えてみれば当然であるが、原作ではないアニメののび太が「10年前に生まれた」という設定には作中の「現在」が誕生日の前という条件が必要である。
└→補足3