のび太の両親の世代は1959年で38歳(1931年生まれ)を第1号とすれば1930年代生まれから。
藤子・F・不二雄が1933年生まれでこの世代に入る。

 

のび太世代は厳密な第1号は1969年で10歳、1959年生まれだが、1970年で10歳だと1960年生まれで、計算の便宜上、これを「初代」とすれば、ほぼ1960年代生まれから始まる。

 

松田聖子が1962年の早生まれ(1961年度生まれ)、木藤亜也氏も1962年生まれ、若田宇宙飛行士が1963年生まれ、薬師丸ひろ子と阿部寛が1964年生まれである。

 

のび太は10歳前後なので、1960年代生まれののび太は1970年代で10歳、1970年代生まれだと1980年代で10歳、1980年代生まれだと1990年代で10歳、1990年代生まれだと2000年から2009年までの間に10歳になったわけだ。

 

では、のび太の息子・ノビスケ(2代目のび助?)の世代は何年生まれからか。
ノビスケは少年のび太にとって25年後の近未来で10歳くらい。のび太より25歳前後年下だ。
1970年を基準にすると25年後は1995年。このときでノビスケが10歳なら1985年生まれ。

 

つまり、相武紗季(2006年に『ドラえもん』に登場)が生まれた1985年がノビスケ世代第1号であろうか。

 

ノビスケ初登場は1972年当時の「ぼくのおよめさん」なので25年後は1997年。
「ぼくのおよめさん」は『小四』2月号掲載なので、のび太の学年が読者のそれと同じとすれば、この作品ののび太は1972年4月で小5に進級し、同年8月の誕生日で11歳になっていたことになる。こののび太は1961年生まれの「2代目」のび太だ。
初登場のノビスケが1997年で11歳であれば1986年生まれ。さきほどの1985年と1歳違い。
1986年には桑田佳祐の長男も生まれている。さらに、1986年生まれには沢尻エリカ、神田沙也加もいる。

 

のび太の息子・ノビスケは1985年、1986年ごろに生まれた世代から始まることになる。

 

「りっぱなパパになるぞ!」において「25年後」は西暦2002年である。
「りっぱなパパになるぞ!」ののび太が1977年で10歳とし、ノビスケも2002年で10歳とすれば1992年生まれ。成海璃子と同い年だ。
一方、掲載雑誌の学年を採用すると、「りっぱなパパになるぞ!」は1977年3月号『小六』掲載で、作中ののび太が作品掲載時で小学校を卒業したとすると1977年8月で13歳。1964年生まれの「5代目」だ。
ノビスケが2002年で13歳であれば1989年生まれだったことになる。平成生まれ第1号だ。
今度はドラマの『1リットルの涙』の池内亜也と同世代である。

 

1985年は昭和60年だから、のび太の息子・ノビスケの第1世代は昭和60年代生まれだ。
ノビスケが10歳になったのは1995年または1996年。

 

つまり藤子・F・不二雄が没した1996年を境に、作中ののび太の親(36~38歳)がすでに初期原作ののび太世代(1960年代生まれ)となり、作中ののび太世代(10歳前後)が初期原作のノビスケ世代(1985年以降生まれ)になっていたわけだ。
これはつまり、原作が始まった当時の読者が、原作者没の時点で親世代になっていたことを意味する。

 

親も子供もドラえもん世代という時代は藤子・F・不二雄死去の前後から始まったのであろう。

 

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