中村主水年齢変遷(1600年40歳「初代」、20年間隔、江戸初期)
中村主水年齢変遷(1600年40歳「初代」、20年間隔、江戸中期)
中村主水年齢変遷(1600年40歳「初代」、20年間隔、江戸後期)

これでやっと中村主水の生きた時代の問題が解決できたようだ。
つまり、『必殺忠臣蔵』で元禄、『秘拳三日殺し軍団』では寛政年間の話らしいということ、『仕事人V激闘編』でのハレー彗星接近、勇次と同時代の平賀源内など、あらゆる時代設定を網羅できた。
平賀源内と長谷川平蔵については同名の子孫がいたという解釋をすれば、必殺シリーズの時代設定の問題はほぼ解決であろう。

当然、主水だけでなく、鉄、錠、おきん、半次、秀、加代、勇次、竜、政といった仲間たちも筆頭同心・田中も江戸時代の各時代に複数存在したことになる。
各代の主水が親子または養父と養子の関係か、それともパラレルワールドかは、ここでは暫時、考えないことにする。作品の中の主水に息子はおらず、一度、養子を取ったが、その養子もすぐ去って行った。

まず、「初代」中村主水は1561年で1歳。当時は数え年なので1歳の年が生まれた年。
1560年に直江兼続と石田三成が生まれている。1歳違いでほぼ同世代だ。
ここでは1歳の年が生まれた年とする。

1581年生まれの「2代目」主水は徳川秀忠(1579~1632)と世代が近い。
1601年生まれの「3代目」主水は家光(1604~1651)や柳生十兵衛(1607~1650)と世代が近い。主水と十兵衛が「共演」するなら時代をこのあたりに持っていくしかないだろう。
1621年生まれの「4代目」主水は水戸光圀(1628~1700)より7歳年上だ。

1641年生まれの「5代目」は吉良義央(1641~1702)と同い年。徳川綱吉(1646~1709)より5歳年上。
松尾芭蕉(1644~1694)とも世代が近い。

1661年生まれの「6代目」主水は1700年で40歳であり、『必殺忠臣蔵』の主水はこの主水になる。
前後の世代で大石良雄(1659~1703)、浅野長矩(1667~1701)がいる。
もし、主水が1700年で50歳(1651年で1歳)であれば、大石よりも年上だったことになる。
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2010年3月 3/6