(『必殺仕置屋稼業』?→)『必殺仕業人』(→『新必殺仕置人』)
『必殺仕置屋稼業』から主水シリーズの連続である。
その後、主水シリーズが非主水をはさまずに続いたのは『仕事人V旋風編』のあとの『風雲竜虎編』だけである。

山田誠二『必殺シリーズ完全百科』によると『仕業人』の時代設定は文政年間らしい。

『仕置屋』の時代設定が天保の改革の時代とすると家斉没後になってしまう。
これについては主水の「仕置人」から「仕事人」までの裏稼業の変遷が江戸時代に複数存在したと解釋することで解決できる。
└→『必殺仕置屋稼業』→『必殺仕業人』【作品】

インターネットで再確認すると、『必殺仕舞人』では赤井剣之介の改名前の名(真野森之助)による人相書きが出てきたという情報があり、これが事実なら『仕舞人』と『仕業人』の時代設定は同じである。
Y!Japan 仕舞人 赤井剣之介

しかし、『仕舞人』の主人公・坂東京山は『仕事人』のスペシャル版『恐怖の大仕事』に登場したゲスト仕事人で、つまり『仕舞人』は『仕事人』のスピンオフ作品である。『仕事人』の時代設定は文政と天保前後と幕末の3種類が考えられ、『仕業人』の時代設定も文政と天保の2種類がありうるので、結局、特定できないことになる。

ちなみに仕舞人一座は琉球に行ったことがある。棺桶の錠の故郷である。

主水の「仕置人」から「商売人」までの初期裏稼業が文化・文政時代であれば1804年(文化元年)から1830年(文政13年→天保元年)までの幅があるが、主水にとっての裏稼業第1号の「仕置人」が1818年からの文政年間に始まったとすると、1819年(文政2年)1月の段階ですでに主水は後期裏稼業の「仕事人」だったことが『旋風編』で確認できる。すると主水の初期裏稼業は西暦1818年の1年間でほぼ終わったことになる。ただ、『旋風編』では確か「8年前」に虎の元締めが江戸の裏組織を仕切っていたことになっており、それは計算上、1811年(文化8年)より前になるので、主水が裏稼業を始めた時期には文化年間と文政年間の2種類があることになる。

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2010年2月 2/27