孫悟空が花果山で生まれたのがいつのことかはっきりしないが、日本テレビの堺正章版『西遊記』では文明誕生の前のように見える。
釋迦が悟空を五行山に閉じ込めてから500年たって、三蔵が悟空を解放した。これが西暦629年のことなので、それから500年さかのぼると西暦129年、あるいは西暦130年ごろのことである。

 

紀元25年 後漢(東漢)成立
129年?(130年ごろ) 釋迦が孫悟空を五行山に閉じ込める(『西遊記』)
│ 西暦629年までの500年、悟空が五行山に幽閉(封印)される 
│ その間、人間界は戦乱の時代

│ 208年 赤壁の戦い
│ 220年 後漢滅亡
│ 220~280年 三国時代(『三国志』)
五 280年 西がシナを統一
百 316年 西晋が滅ぶ
年 317年 東晋が成立
│ 419年 東晋が滅ぶ
│ 304~439年 五胡十六国時代
│ 439~589年 南北朝時代映画『花木蘭』
│ 581年 が成立
│ 600年または602年 玄奘誕生
│ 618年 が成立
│ 619年 隋が滅ぶ

629年 玄奘が長安から天竺を目指して旅立ち(『西遊記』)
___ 悟空、八戒、悟浄が玄奘の弟子に。玉竜が白馬に
630年 火焔山の近くで玄奘一行がのび太(孫悟空)たちと遭遇(『パラレル西遊記』)
___ 日本から第1回遣唐使派遣
645年 玄奘が帰国。日本で大化の改新
646年 『大唐西域記』。改新の詔(みことのり)
664年 玄奘没す
753年 鑑真来日(『天平の甍』『唐招提寺1200年の謎』)
___ 車奉朝がガンダーラに到着
789年 車奉朝が帰国。「悟空」を名乗る

 

日テレ堺版では岸部シローの演じた捲簾大将(のちの沙悟浄、沙和尚)と西田敏行の演じた天蓬元帥(のちの猪悟能、猪八戒)も天界にいたときに悟空と会い、悟空と戦っており、それから相次いで天帝によって天界から追放された。そして捲簾大将は河童に、天蓬元帥は豚になった。
日テレ堺版の設定では悟浄も八戒も500年以上生きたことになる。

 

また、日テレ堺版では悟空が一時、破門されて花果山に戻ると、子分の猴(さる)たちが悟空を覚えていた。すると花果山の猴たちも500年以上生きたことになり、悟空が天界の不老長寿の桃を分け与えた可能性がある。
なお、日本では孫悟空のような尾のあるサルも「猿」と書かれ、悟空は「石猿」とされるが、本来、中国の漢字では、尾のある monkey は「猴」で、尾のない ape は「猿」である。
桃太郎のお供だったサルは猴のイメージだが、2008年の『ドラえもん』の「ぼく、桃太郎のなんなのさ」のアニメ版でジャイアンが化けたサルは猿(類人猿)に近かった。

 

鳩山首相の地方視察に批判があり、公費での視察だったらいかんということらしい。『水戸黄門』での水戸光圀の全国行脚は公費か私費かはっきりしないが、視聴者は気にならないのだろうか。

 

 

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