『必殺仕事人V旋風編』の続編が『必殺仕事人V風雲竜虎編』であり、主水、鍛冶屋の政、そして虎の元締めのむすめ・お玉が共通するメンバーである。

しかしながら時代設定の飛び方がすごい。『旋風編』で主水がオランダ商館から表彰されたのが1819年、次に『風雲竜虎編』の第2話「将軍の初恋騒動!」で1841年の家斉の死が描かれていた模様で、また、『風雲竜虎編』の後日談である『大老殺し』は1858年の安政の大獄から1860年の井伊大老暗殺までを描いている。

『旋風編』から『大老殺し』まで時代が40年も経過している。こうなると文政、天保、幕末で主水が3種類いて、政も銀平も影太郎もお玉も3種類いたと解釋すべきだろう。

お玉は『新必殺仕置人』の元締め・虎のむすめであるが、この虎が江戸の仕置人グループを仕切っていた時期も文化・文政、天保、幕末に分散していたことになる。
さらに『必殺忠臣蔵』まで考えると元禄にもこの『新仕置』→『旋風』→『風雲竜虎』の流れがあったことになる。

元禄
『新仕置人』(推定)…お玉の父・虎が江戸の闇組織を仕切る

『旋風編』(『必殺忠臣蔵』)

『風雲竜虎編』(推定)

文化・文政
『新仕置人』(推定)

『旋風編』(1819年、オランダ商館が主水を表彰)

『風雲竜虎編』(推定)

天保の中期まで
『新仕置人』(推定)

『旋風編』(推定)

『風雲竜虎編』(1841年、家斉没す)

(天保末期から嘉永までにもう一つ『仕置屋稼業』から『仕事人』までの流れがあったと思われる)

幕末
『新仕置人』(推定)

『旋風編』(推定)

『風雲竜虎編』(1858年、安政の大獄開始→『大老殺し』)

主水の職場
1819年 1月16日、主水は石川島百軒長屋番所勤務(『旋風編』)
1820年 2月14日、主水が書庫番に異動(『仕事人2007』)
___ 4月8日、主水は南町奉行所定町廻り同心(『必殺!III裏か表か』)
___ (『激闘編』第33話で田中様が書庫整理番に左遷される)
1821年 2月~4月、主水は自身番勤務(『仕事人2009』)



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