球団名と星座・補足(「巨人の星」はどの星かII)

次に星座に対応しない球団名を考える。

 

「タイガース」の「虎」は干支にはあるが、星座にはなく、猫科で「しし座」のほかに「やまねこ座」がある。
ちなみに、「ドラゴンズ」の「竜」は星座にも干支にもある。

 

 

「スワローズ」の「燕」は星座になっておらず、鳥類では「わし座」の他に「はくちょう座」(秋)、「はと座」(冬)、「ふうちょう座」(夏)がある。
「カーディナルス」「紅冠鳥」(こうくわんてう)のことである。

 

 

「広島カープ」の「鯉」を含む魚類は、星座では「うお座」「みなみのうお座」になり、「かじき座」(冬)を除くと、魚の種類を細かく分けていない。
西洋人は魚については大雑把である。もし、日本人が星座を作ったら「まぐろ座」、「かつお座」、「さんま座」などがあっただろう。
車寅次郎がウィーンを訪れたとき、竹下景子扮するガイドが川辺で釣りをしていた現地の人に「何を釣っているんですか」と訊いたら、「魚(おそらく独語の Fisch)」と言われたらしい。

 

 

「バファローズ(水牛たち)」は星座になっていないが、近いものとして「おうし座」(冬)がある。

 

 

「ファイターズ(戦士たち)」と「ブレーブス(勇士たち)」は星座になっていない。
強引に解釋するとヘラクレスやペルセウスが「戦士」になるだろうか。

 

 

「ブルーウェーブ(青い波)」も星座には存在しない。もともと、球団名と星座は互いに無関係に作られているので、完全な対応がなくて当然だが、むしろ、共通点があるほうに注目すべきであろう。

 

 

「マリーンズ」は「海兵隊」の意味で、「マリナーズ」は「水夫たち」の意味。
サッカーの「マリノス」も同様。
「パイレーツ」は「海賊たち」。
星座名には羅針盤や帆など、航海に関係した名前も多い。
「竜骨」は船の一部でもあるし、古代哺乳動物の骨の化石でもある。

 

 

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