地球誕生~古生代~中生代・補足と注釋

「恐竜ハンター」は1970年『小三』5月号掲載で、のび太は1961年生まれである。
「のび太の恐竜」は1975年の『少年サンデー増刊』に掲載されたらしい。1961年生まれののび太は1975年では14歳の中学生。もはや別人である。

しかも「のび太の恐竜」で恐竜狩りが登場するのは1979年連載改新大長編、1980年公開の映画での話。
すると、恐竜狩りが違法とされたのはのび太が1979年で10歳、1980年で11歳の場合である。こののび太は1969年生まれであろう。

つまり、ドラえもんとのび太が恐竜狩りをしていたのはのび太が1961年生まれの場合で、恐竜狩りが違法とされたのはのび太が1969年生まれの作品での話である。

1960年生まれののび太の場合、ドラえもんは1971年『小四』3月号で時間旅行規制法による時間旅行の禁止にともない、未来に帰っている。
しかし、1961年以降に生まれたのび太が登場する作品では1974年、1975年、1976年の野比家にもドラえもんは存在する。

『ドラえもん』の世界は一つのようで、見方を変えれば複数存在するわけだ。

大長編における展開を観ると、ドラえもんたちが地球の歴史を作っているように見えるし、タイムパトロールがドラえもんたちを利用しているようにも見える。
むしろタイムパトロールや宇宙警察のほうでドラえもんとのび太たちを雇ってもよさそうなもので、ひょっとするとドラえもんがタイムパトロールの極秘隊員ではないかと勘繰りたくもなる。
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