2010年1月の成人式に参加するのはどうも2009年度(2009年春~2010年春)に20歳になる(なった)人、1989年生まれのようだ。

 

2010年に20歳になる人は1990年生まれ、2009年に20歳になった人は1989年生まれ。
1989年にベルリンの壁崩壊、1990年に東西ドイツ統一、1991年にソ連崩壊。

 

ほとんどソ連も東西冷戦も知らないであろう世代が成人に達したわけだ。
「平成生まれが新成人」ということはもうあまり強調されていない。
Y!Japan 平成生まれ 新成人

 

彼らは将来に不安を抱えており、結婚相手より子供をあずける場所のほうが心配という情勢だ。
規制緩和は小泉内閣の「悪政」ではなく、細川政権のとき(今の新成人がまだ幼稚園児の年齢だった時期)に叫ばれていたことで、規制を緩和すれば世の中がよくなるとみなが思っていたのである。

 

今回の新成人では1989年春から1年以内に生まれた人が対象なので、記事を観ると中村美里は入っているが内村航平は入っていない。
内村航平は昭和が平成になる寸前の1989年1月上旬に生まれたので、彼が新成人だったのは2009年の成人式のときであった。
内村航平は年度で言えば1988年度(1988年春~1989年春)生まれなので、田中将大、斎藤佑樹、福原愛、堀北真希と同学年である。今となっては「マー君世代」と言ったほうがいいだろう。

 

大人が20歳からとすると、大人の世界では未成年は胎児であり、20歳は大人の世界の赤ん坊、20歳が子供で30代が若者、40代から大人の中の大人であろう。実年齢から20歳を引いた年齢で扱われるわけだ。
成人式というと新成人の大暴れが問題になるが、いわゆる団塊の世代の安保闘争などはもっとひどいもので、あれほど暴力的な「学生」が平和主義者なわけがない。1960年の安保闘争、1970年ごろの学園紛争に比べたら今の新成人の大暴れなど可愛いものだ。

 

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2010年1月 1/8 1/11

 

 

漢字論原点回帰II>「邦之禮守」