「雪山のロマンス」(1978年『小六』10月号)によると「14年後」(1992年か)には雪山で道を教える「オートコンパス」、一粒で満腹になる錠剤型の「けいたい食」が実用化されていた。

原作「りっぱなパパになるぞ!」(のび太少年時代は1977年)では「25年後」が西暦2002年。
のび太の息子・ノビスケの言によると、「すいみん圧縮剤」では1時間寝るだけで10時間分の睡眠になるらしい。また「無重力シアターでプラネッツの深夜コンサート」も開催されていた。このノビスケは2002年で10歳くらいだから、2003年で11歳、『のび太とふしぎ風使い』の時期ののび太と同世代である。

日記によると、2002年3月9日、ノビスケはのび太に「人口衛星組立てセット」をねだったが、断られたらしい。ここでこのセットが玩具か本物か作中で明らかになっていないが、2002年当時の科学技術を考えれば当然、玩具であろう。

てんコミ第26巻「タイムカプセル」によると「25年後」の世界で、少年ノビスケがタケコプターを使っている。

てんコミ第36巻「のび太の息子が家出した」では、「25年」の世界から少年ノビスケか少年のび太の家を訪問。これは完全にノビスケの側からタイムマシンを使った結果で、ドラえもんやのび太が先に25年後の世界を訪れたのではない。
つまり、『ドラえもん』における「25年後」(のび太35~36歳)ではのび太もノビスケもタケコプターとタイムマシンを使えるようになっているわけである。

ところで、1985年4月25日初刊のてんコミ第33巻収録「ガッコー仮面登場」では、中学性ののび太が覆面をかぶって、その頭の上にタケコプターを乗せて飛んでいた。これではタケコプターが覆面だけ持っていってしまい、中学生ののび太は飛べずに取り残されてしまうはず。覆面の上の部分に穴でもあいて、のび太の頭とタケコプターが直接密着していないと、飛ぶことはできないだろう。

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