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てんコミ第41巻でドラえもんが「未来図書券」で取り寄せた『目で見る日本の歴史』に「タイムマシンが発明されたのは西暦2008年」と書かれてあるらしい。
世田谷ドラえもん研究会『ドラえもんの秘密』(下注釋)64ページに書かれてある。
もちろん、西暦2008年を過ぎてもタイムマシンは發明されていない。
原作の「りっぱなパパになるぞ!」(てんコミ16)でのび太の「25年後」(35歳くらい)が西暦2002年であった。2002年から25年前は1977年である。

したがって、1977年ごろから見れば2008年は19年後、およそ30年未来の話だったわけだ。
最近、『ドラえもん』で「30年後ののび太の町」を特集していたが、当時としてはそれくらいの未来だったわけだ。

さて、「ガッコー仮面登場!」でのび太は中学生になってもタイムマシンで小学生の自分のところに来ている。「ぼくを、ぼくの先生に」では雑誌掲載時、のび太が5年生の秋で、中学時代が3年後なので、3年後ののび太は14歳、中2の秋だったことになる。

原作の「のび太の息子が家出した」では少年ノビスケが「25年後」の世界から自主的に少年のび太の家を訪れた。これはドラえもんにとっても想定外だったようで、つまり、ノビスケが何らかの形で一人でタイムマシンを使ったことになる。

また、アニメオリジナルの「しずかちゃんへのプレゼントはのび太」でも「25年後」の大人ののび太(注釋)が少年のび太をタイムマシンで訪問している。
ドラえもんがのび太のもとから去ったとき、タイムマシンの一種を残していた可能性もある。
└→原作『ドラえもん』で描かれた近未来の科学技術の進歩

「45年後…」では45年後(おそらく55歳くらい)ののび太が少年のび太の時代を訪れている。これはドラえもんが大人ののび太を訪れた可能性もある。

2008年タイムマシン發明という歴史観で考えると、まず切りのいいところで2010年からタイムマシン使用可能と假定する。
まず「45年後…」の検証を先にする。
2010年から45年前は1965年であるから、初期原作の舞台となった1970年から45年後でも2015年。まったく問題ない。

次に25年後の場合。1970年から25年後だと1995年であり、『ドラえもん』の設定でもタイムマシンは作られていない。
逆に2010年から過去に25年さかのぼると1985年。「ハリーのしっぽ」ののび太少年時代だ。2008年から25年前田と1983年になる。「竜宮城の八日間」ののび太少年時代(1982年)の翌年。
1983年から25年後が2008年、1985年から25年後が2010年である。

したがって、少年時代の設定が1983年以降であれば「25年後」ののび太がタイムマシンを使えるわけだ。その場合、のび太は1972年以降に生まれたことになる。
なお、「しずかちゃんへのプレゼントはのび太」は番組HPによると2008年5月30日放送である。まさに「タイムマシン」が發明されるはずだった時期である。
└→『ドラえもん』では「2008年タイムマシン發明」II

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関連語句
タイムマシン


注釋
世田谷ドラえもん研究会『ドラえもんの秘密』
実際のタイトルは<『ドラえもん』の秘密>。

「25年後」の大人ののび太
のび太は大人になると父・のび助に似た風貌になり、のび助も少年時代はのび太に似た姿。


参照
主な『ドラえもん』関連記事など藤子作品関連(2009年11月~)