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必殺仕事人は「法で裁けぬ悪を裁く」組織である。
北大路欣也版『銭形平次』では平次の上司であったはずの奉行所の役人が「悪人狩り」をやっていた。

そもそも、『水戸黄門』で光圀がやっている「世直し旅」も、綱吉が公式にやる捜査でわからないところを探らせているわけで、ある意味で裏の捜査である。
それは『遠山の金さん』で描かれている家慶の時代の遠山金四郎にも当てはまる。

『八百八町夢日記』という番組は、里見浩太朗が演じた北町奉行・榊原忠之と風間杜夫が演じた次郎吉のW主人公ドラマであった。しかし、風間杜夫のスケジュールのせいか、次郎吉が登場しない回が多かった。
また、忠之はせっかく次郎吉を生かして雇ったのに、世間の裏の捜査も自分でやっており、いつも最後は敵の屋敷の庭に乗り込んで大立ち回りを演じていた。最後の立ち回りに次郎吉は参加しない。
実質、このドラマの主役は忠之のように見える。

また、『闇を斬る!大江戸犯科帳』では、里見浩太朗扮する大目付・一色由良之助と西郷輝彦扮する北町奉行・小笠原能登守のW主役のようだが、毎回、最後に闇奉行として立ち回りを演じるのは由良之助であった。
里見浩太朗は主役が二人のドラマでも一番目立つ役割になるようだ。

なお、『闇を斬る!大江戸犯科帳』では第14話と最終回で森次晃嗣扮する徳川家斉が登場する。
老中は丹波哲郎扮する兵頭丹後守だが、歴代老中で兵頭はいない。

『闇を斬る!大江戸犯科帳』の時代設定が家斉の将軍在職時だとすると1787年から1837年までである。

家斉が将軍だった時代に没年まで大目付だった人物には松波正春と榊原忠之がいるが、この両名だけか、それともほかにもいるかどうか不明。

なお、町奉行で小笠原というのは小笠原長常だが、北町奉行になったのは1862年、家茂の時代であった。

第8話で水戸斉脩(~なりのぶ、1797~1829)が登場したらしい。藩主だったのは1816年から。
1829年からは、斉昭が水戸藩主になった。
すると『闇を斬る!』が斉脩藩主時代とすれば、1816年(文化13年)から1829年(文政12年)まで。
したがって、文化・文政時代である。

『角川・第二版日本史辞典』では大目付の一覧が見当たらないので、他の役職から推定する。
長崎奉行だった曲淵甲斐守景露は1812年から1816年まで勘定奉行で、そのあと、大目付。
勘定奉行では松浦伊勢守忠が1820年から1823年までつとめ、その後、大目付になっている。

江戸の町奉行では岩瀬加賀守氏紀が1815年に勘定奉行から南町奉行になり、1820年までつとめ、その後は大目付。
榊原主計頭忠之は1819年に勘定奉行から北町奉行になり、1836年までつとめて、その後、大目付。
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ドラマでは老中に玉置豊後守という人物もいたようだが、これは史料に見当たらない。
作中で兵頭丹後守という老中も登場する。

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09年11/18前後