1992年に發見された。東京大総合研究博物館の諏訪教授が見つけ、ホワイト教授とともに94年9月、イギリスの科学雑誌『ネイチャー』に發表(2009年11月3日、朝日新聞)。
發掘は1997年までかかった。
どんな「人類」だったか、解釋が固まるのに15年かかったらしい。
發掘は1997年までかかった。
どんな「人類」だったか、解釋が固まるのに15年かかったらしい。
見つかったラミダス猿人は「アルディ」と名づけられた。
没後440万年で新たに名前がつけられたわけである。
没後440万年で新たに名前がつけられたわけである。
この「アルディ」(Ardipithecus ramidus)より前の最古の人類はアファール猿人、アウストラロピテクス・アファレンシスで、掘り出された「遺骨」が「ルーシー」と命名されたことで知られる。
アメリカの Yahoo!
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日本の天皇や聖徳太子について「生前の呼び名は違った」などと見当違いなことを言う人たちがいるが、「アルディ」や「ルーシー」を考えれば「死後の名前」を使うことは何も問題はないし、それなら「昭和天皇」は生前、どう呼ばれていたか考えればいいだろう。
やはり人類の祖先はアフリカからであろうか。
人類のあけぼの(曙)の場所がアフリカかアジアかで意見が分かれるようであるが、何か邪馬台国が吸収か近畿かという論争に似て、地域同士の面子の争いのようにも見える。
人類のあけぼの(曙)の場所がアフリカかアジアかで意見が分かれるようであるが、何か邪馬台国が吸収か近畿かという論争に似て、地域同士の面子の争いのようにも見える。
一時期、中国の日本語雑誌で「人類のあけぼのは中国から」という趣旨の記事があったが、観ると正確には人類ではなく、人類の「親戚」に当たる太古の類人猿の化石(骨)が中国で見つかったということのようである。
なお、中国の首脳がアフリカの首脳と会談するときは、経済の話のほか、「中国とアフリカはどちらも人類文明の發祥の地」ということを強調するようだ。だが、「人類の本当の故郷はアジアかアフリカか」という種類の「歴史認識」は問題にしないようである。
「歴史認識」が国際問題になるのは「何が本当の歴史か」という真実探求(または探究)ではなく、あくまで政治的な思惑によるところが大きいようだ。
「歴史認識」が国際問題になるのは「何が本当の歴史か」という真実探求(または探究)ではなく、あくまで政治的な思惑によるところが大きいようだ。