てんコミ『ドラえもん』第7巻の「帰ってきたドラえもん」で、のび太はスネ夫とジャイアンに四月バカで騙され、ドラえもんが残した「ウソ800(エイトオーオー)」を飲み、仕返しをした。
「ウソ800」は飲んで言ったことがすべて嘘になる薬であり、のび太が「きょうはいい天気だ」と言えばいきなり雨が降り、「はげしい雨がふってきた」と言えばカラリと晴れるという具合である。

 

さて、ここで雨でずぶ濡れになったジャイアンが「なにをしやがる」と言ったあと、てんコミではのび太が「おこるなよ。四月バカだからうそついたんだ。だからぼくがいい天気といえば雨がふる。雨といえば晴れる」と言っているのだが、昔、観た記憶では雑誌掲載のとき、このコマ(小間)はなかったと思う。

 

その次のコマでジャイアンまたはスネ夫が「きみのわるいやつ……」と言い、のび太が「さてこんどはどんなうそをつこうかな」と言っているのだが、このコマのもともとはなかったと思う。

 

そのあと相変わらず薬の効果が続いてのび太がスネ夫に「きみは犬にかまれない」と言って、スネ夫が犬に追いかけられるのだが、確か雑誌掲載時はジャイアンが「なにをしやがる」と言ったコマの直後がこののび太の「きみは犬にかまれない」という台詞の書かれたコマだったと思う。

 

おそらくてんコミ収録時に追加されたであろうコマで、のび太が薬の効果を説明しているのは、本来、その後の展開から見て、薬の効果をなくす危険性があった。
なぜなら、「ウソ800」は「飲んだ人の言ったことが嘘になる」わけだから、のび太がこれを飲んだあとに「ぼくの言ったことはすべて嘘になる」と言ってしまったら、それ自体が嘘になって、「ウソ800」の効果は無効になるはずである。

 

ただ、のび太が言った「四月バカだからうそついた」は過去のことなので、薬の効果ではこれを嘘にすることは不可能だし、「だからぼくがいい天気といえば雨がふる。雨といえば晴れる」は個別の事項のことであって、のび太の言うことが全部「嘘」になるという意味にはならないのかも知れない。

 

のび太はそのあと、天気に関する嘘はつかず、スネ夫に「犬にかまれない」と言ったり、ジャイアンに「きみは、ね……、ママにほめられるね、いやというほど」と言ったりしており、結果、ジャイアンは母親から叱られることになったようだ。
しかし、「ウソ800」こ効果から見れば、その後、のび太が「いい天気」と言っても、もう雨は降らないはずだし、「雨」と言っても晴れないはずである。のび太が「ウソ800」を飲んだ状態で「ぼくがいい天気といえば雨がふる。雨といえば晴れる」と言ってしまったため、それが「嘘」になったはずだからだ。

 

さて、のび太はその後、「ドラえもんは帰ってこないんだから」と言った結果、それが薬の作用で「嘘」となり、ドラえもんと再会を果たす。
この薬の効き目がいつ切れたかが気になるところだ。

 

また、のび太とドラえもんは「もしもボックス」で音のない世界を作ったことがあるが、もとの世界に戻る場面は描かれていない。音がない世界なら受話器に話すこともできなくなったはずだ。どうやってもとにもどったか不思議ではある。

 

ところで「ドラえもんが戻ってきた」と言ったジャイアンはのび太を騙したつもりで予言をしてしまったことになる。
のび太がハリセンボンバッジでもつけていれば同じ結果になったはずだ。

 

平成26年tw

返信先:@yo_mo_switch3さん

「帰ってきたドラえもん」でジャイアンとスネ夫がのび太についたウソはいつもの彼らであれば想像できることで、スネ夫はイヌに追いかけられて、ジャイアンは母親に連行されてましたが、あの2人が泣いて反省する場面は原作にありません。いつのアニメでの場面ですか?

/午後9:00 · 2014年4月23日/

 

返信先:@yo_mo_switch3さん

みなさん「帰ってきた」については20世紀末の映画のイメージが強いんですね。映画だと「大魔境」は言うに及ばず、ジャイアンとスネ夫がのび太の仲間で巨悪と立ち向かう話が多く、日常を映画化した作品でのジャイアン・スネ夫の悪党ぶりが異質に見えるのでしょう。

/午前2:20 · 2014年4月24日/

 

返信先:@yo_mo_switch3さん

個人的には「さようなら、ドラえもん」でジャイアンがドラえもんの帰還に無関心な方が少し冷く見えました。日テレで「ドラえもんがいなくなっちゃう!?」をアニメ化した際、ドラえもんがジャイアン・スネ夫・しずかたちに挨拶する場面が追加され、この方が納得できます

/午前2:29 · 2014年4月24日/

 

/ポロポロさん (@poroporo2) / Twitter/

ドラえもんをアメリカ用に編集吹き返して放送ねぇ…… 夏に集中放送って受けるか微妙なとこだよね アメリカの子供は暖かくなるとすぐ外で遊ぶ だからアニメは夏の間再放送に切り替えて新作はしないことが多い そんな時期に週5って……日本と同じディナー時ならありかな? 映画版分割とかありかも

/午後3:32 · 2014年5月9日/

 

/ユリアさん (@Yuriakatase) / Twitter/

それがディズニーの評価なのかもしれません。あるいはあえてゴールデンにぶつけるのかもしれませんし、続報まちでしょうね。そうでなくても時代的にもう無理がある回もありますし。

/午後3:55 · 2014年5月9日/

 

/ポロポロさん (@poroporo2) / Twitter/

流石にやるのはリニューアル版と思いますが(そういえばもう9年ですか) やぱり暖かい気持ちになるような話が好ましいですよね 帰ってきたドラえもんや結婚前夜など王道しか今は浮かびませんが 前者は思いっきり暴力、後者は場合によれば性描写の可能性で厳しいかな……

/午後4:20 · 2014年5月9日/

 

ネットでは「欧米では、のび太が道具に頼って成長しないから、ドラえもんは受け入れられない」という説があったがどうだろうか。いっそキテレツ大百科を輸出したらどうだ?ハワイではキカイダーの方が人気らしい。藤子不二雄より石森章太郎か。
 

@kyojitsurekishi 「さようなら、ドラえもん」でジャイアンがドラえもんの帰還に無関心なことは奇妙で、のび太が「ジャイアンと殴り合いの喧嘩で勝つ」ことにこだわっていた点も「あしたのジョー」のような70年代スポ根の影響が残っており、今の時代に合わないように見える。
posted at 17:21:22
1:21 - 2014年5月9日:Twitterで表示された日時

/午後5:21 · 2014年5月9日/

 

@kyojitsurekishi むしろ日テレ版「ドラえもん」の最終回で描かれた「のび太が自転車に乗れるようになるまで頑張る」という話の方が最終回としては納得できた。
posted at 17:22:39

/午前9:12 · 2014年9月24日/

 

「さようなら、ドラえもん」に暴力描写があるのはわかるが、「のび太の結婚前夜」に「性描写」などなかったと思う。タイトルだけで問題とする人がいるとは思えん。「人間製造機」の方がきわどかったが、小学生の時は普通に読んでいた。
1:28 - 2014年5月9日:Twitterで表示された日時
related tweet

 

なお、この回でウソ800を飲んだのび太が歩きながら「あいつら(ジャイアンとスネ夫)ゆるせない」と言っていたが、これも最初の雑誌では見た記憶がなく、てんコミで追加された場面だろう。この場合も、本当なら薬の効果で、のび太がジャイアンとスネ夫を「ゆるせない」と思う感情が消えてしまったはずだ。
8:31 - 2014年9月24日

 

平成27年tw

@kyojitsurekishi 日テレ版最終回「さようならドラえもんの巻」のもとになった72年「ドラえもんがいなくなっちゃう!?」のあと、73年「未来からの買いもの」でのび太は「今もってる自転車はきらいだ!乗れないから」と言っているので原作では相変わらず乗れないままだったようだ。
22:58 - 2015年4月1日:Twitterで表示された日時

 

平成29年tw

日テレ版 #ドラえもん の放送開始から44年。40年前は小学館学年雑誌の3月号を読んだら上の学年の4月号を買ってまた「ドラえもん」を読むことができた。低学年用はページ数が少なく、学年が上がると内容が高度になるのも楽しめた。

/午前8:57 · 2017年4月6日/

 

令和3年tw

/タクえもんさん (@DoraTakubou) / Twitter/

日テレ版ドラえもん 社長が逃げ出したのが打ち切りの理由らしいけど、打ち切りとはいえちゃんとした最終回らしい最終回が作られてよかったなと今思った なんだかんだ言って、『ドラえもん』は制作陣に愛されてたのかもなぁ

/午前7:12 · 2021年10月16日/

 

日テレ版「ドラえもん」の最終回では、のび太のいつもの「友人」たちが集まり、ガチャ子も同席して、ドラえもんの「お別れ会」が開かれていた。有名な「さようなら、ドラえもん」と「帰ってきたドラえもん」では、しずかちゃんが登場してないので、少し残念。

/後3:25 · 2021年10月16日/