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岩波新書の『中国語と近代日本』を読んだことがある。

 

安藤彦太郎氏は92歳で、1917年生まれ。元号で言えば大正6年生まれだ。
1911年に辛亥革命、1912年に中華民国が成立して、その5年後に生まれたことになる。

 

 

1945年の「終戦」当時は28歳だったことになる。
言いかえれば、今年は大正で言えば「大正98年」ということだ。

 

 

なお、同世代では1917年生まれの沢村栄治がおり、さらに1歳年上では1916年生まれのビクトル・スタルヒンがいた。

 

 

安藤氏が指摘していたように、外語としての「中国語」と、国語(日本語)の一部になっている「漢文」の二重構造は日本の語学教育の特殊さを意味している。
日本人が外語で苦労するのは、もともとシナ古典を取り入れるときに「読み下し」をして、シナ語を直接学ぶのを避けてきたからだろう。

 

 

ところで産経新聞はもっぱら元号を使うが、フジサンケイグループのフジテレビでは西暦、一方でNHKは元号をよく使っているようだ。

 

 

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09年10/30

 

 

関連語句
安藤彦太郎 漢文 シナ語 読み下し 中国語 漢文
【人物】 【人物】(2000~2009年)

参照
漢字論原点回帰II>一・2 漢文、漢詩