80年代の『ドラえもん』でのび助は「戦後」生まれ?

のび太の母・玉子の少女時代を描いた「ママのダイヤを盗み出せ」は第7巻に収録されており、それは1975年初刊だが、声優が交代したあとに2007年にリメイクされたらしいアニメでは、その玉子が生まれたのが1975年ごろになる。

つまり、原作の初期設定で1975年ごろでのび太が10歳、27年さかのぼった1948年当時は玉子が子供だった。

ところが、2007年に放送されたらしいアニメ版の「ママのダイヤを~」では玉子が7歳だったのは松田聖子がデビューして間もないころで、作中で「赤いスイートピー」流れたらしい。
松田聖子がデビューした80年では2007年の放送当時から27年前、「赤いスイートピー」がヒットした1982年当時とすれば放送当時から25年前である。
この1980~82年で玉子が7歳であれば、玉子が生まれた年はさらに7年さかのぼって1973~75年になる。
また、82年当時、「竜宮城の八日間」におけるのび太たちが海底都市から帰還していた。
玉子が1975年生まれとすると2007年で32歳、のび太が11歳とすると21歳差。

「ハリーのしっぽ」においてハレー彗星接近を翌年に控えた1985年当時、作中でのび太は相変わらず10歳くらいだった。
このとき、「ぼくの生まれた日」において1964年生まれだったのび太は21歳、「未来の国からはるばると」で1970年当時の年齢が10歳だったのび太は1985年で25歳となっていた。
「竜宮城の八日間」ののび太が1982年で10歳とすると、85年には13歳の中学1年になっていたはず。
└→「初代」のび助(のび太の父)とのび太の年齢設定

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2009年10/24