中村主水シリーズの時代設定

太字は時代設定が作品の中で明確なもの、または時代設定がある程度推定できるのもである。『旋風編』が文政、『風雲竜虎編』が天保か幕末という違いがあったが、それぞれ時代設定が3種類あったとすれば説明ができる。カッコ内は作品が対応していないか、確認できていないが、前後関係から推定できるものである。『助け人』に関しては Wikipedia で文政とする記述があったが、根据がこれだけなので、太字にはしなかった。

  ●文政
  『必殺仕置人』(文政時代らしい)
  (『助け人走る』)
  (『必殺必中仕事屋稼業』)
  (『必殺仕置屋稼業』)
  『必殺仕業人』(脚本で文政)
  『新必殺仕置人』(文化・文政時代らしい)
  『必殺商売人』(河内山宗俊登場)
  (『必殺仕事人』)
  (『恐怖の大仕事』→『必殺仕舞人』)
  (『新必殺仕事人』)
  (『仕事人大集合』→『必殺仕事人III』)
  (『必殺仕事人IV』)
  (『必殺仕事人V』)
┌→
『必殺仕事人V激闘編』→『必殺!III裏か表か』(1820年の設定)
『必殺仕事人V旋風編』(1819年、主水がオランダ商館から表彰される)
  (『必殺仕事人V風雲竜虎編』→『必殺剣劇人』)
『勢ぞろい仕事人!春雨じゃ、悪人退治』(1828~1829年)
『必殺仕事人2007』(1820年2月14日~)
『必殺仕事人2009』(1821年2月~4月ごろ)
└→


『必殺仕事人・激突!』→『必殺!5黄金の血』(1826年)

  ●天保~弘化~嘉永
  (『必殺仕置人』→『助け人走る』)
  (『必殺必中仕事屋稼業』)
『必殺仕置屋稼業』(鳥居耀蔵が南町奉行)
『必殺仕業人』(『仕置屋』が天保の場合)
『必殺からくり人』(1832~1839年)
  (『新必殺仕置人』)
『新必殺からくり人』(1844年~)
↓(『必殺商売人』)
『必殺からくり人・富嶽百景』(~1849年)
↓(『必殺仕事人』)
  (『恐怖の大仕事』→『必殺仕舞人』)
  (『新必殺仕事人』)
  (『仕事人大集合』→『必殺仕事人III』)
 ┌『必殺渡し人』(1843年玉屋の失火?)
 ↓『必殺仕事人IV』→『仕事人アヘン戦争へ行く』(1842年)
  (『必殺仕切人』)
↑↑『仕事人意外伝』(1843~1844年)→『必殺仕事人V』
│└『必殺仕事人V激闘編』(1835年ハレー彗星)
『必殺まっしぐら!』(1833年)
↑↑(『必殺仕事人V旋風編』)
│└『必殺仕事人V風雲竜虎編』(1841年家斉没?←クロねこ
│(『必殺剣劇人』)
『春日野局の秘密』(1837~1841年家斉大御所時代)
  『仕事人vsオール江戸警察』(1841~1844年)
  (『必殺仕事人・激突!』)
  ↓
  『必殺!主水死す』(1849~1851年)

  ●幕末
  (『必殺仕置人』)
  『暗闇仕留人』(1853~1854年)
  (『必殺必中仕事屋稼業』)
  (『必殺仕置屋稼業』)
  (『必殺仕業人』)
『必殺からくり人・血風編』(1868年)
↓(『新必殺仕置人』)
  (『必殺商売人』)
  (『必殺仕事人』)
  (『恐怖の大仕事』→『必殺仕舞人』)
  (『新必殺仕事人』)
  (『仕事人大集合』→『必殺仕事人III』)
  (『必殺仕事人IV』)
『必殺仕事人V』→『必殺!ブラウン館の怪物たち』(1866年)
↓(『必殺仕事人V激闘編』)
  (『必殺仕事人V旋風編』)
  『必殺仕事人V風雲竜虎編』(→『必殺剣劇人』)
↑└→『大老殺し』(1858~1860年)
『仕事人、京都へ行く』(1855年の京都御所再建のとき?)
  『大暴れ仕事人!横浜異人屋敷の決闘』(1863年、1868年)
  (『必殺仕事人・激突!』)

『仕掛人』は寛政時代末、1798年ごろであろう。『助け人』『仕事屋』『仕舞人』は主水シリーズとの関連性があり、主水シリーズの時代設定が3種類あれば、『助け人』『仕事屋』『仕舞人』も3種類になる。
『激闘編』のあとの『まっしぐら!』は天保初期、1833年の設定であり、『まっしぐら!』と『仕事人IV』のあとの『仕切人』も主水シリーズの3種類にともなって、それぞれ3種類の時代が考えられるが、ここでは天保~嘉永だけにしておいた。
『必殺渡し人』は設定上、他の必殺シリーズと関連がなさそうだ。『翔べ!必殺うらごろし』と『必殺橋掛人』も他の作品と関連がなさそうで、時代設定が不明。

『必殺!5黄金の血』は浜辺の立札から南町奉行が筒井泉守の時代で丙戌年とわかるので1826年と推定れきる。

次に時代設定順に配列してみる。
└→必殺シリーズ江戸後期3種、時代設定順配列

『必殺シリーズ完全百科』を観ると『仕事人アヘン戦争へ行く』では「仕事人」のあとに「、」が入っていないが、『仕事人、京都へ行く』では入っている。

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