2009年9月28日の夕方に再放送。佐野浅夫が光圀を演じていたときの話。
第25部第13話であろう。

 

 

高松藩の藩主が光圀の実子・松平頼常(~よりつね)。高松藩藩主が水戸徳川家になって2代目。

 

頼常役は石田信之だったと思う。

 

のちに3代目になる松平頼豊(~よりとよ)がまだ若く、軽千代という名。佐野圭亮(さの けいすけ)が演じた。
光圀主從が高松でそば屋に入ると、若き軽千代がいた。

 

インターネットで調べると松平頼豊は1680年生まれ。徳川吉宗より4歳年上だ。
光圀が隠居した1690年で頼豊こと軽千代は満10歳、数え11歳。光圀が没した1700年、頼豊は満20歳、数え年21歳だったことになる。
頼豊が高松藩を継いだのは光圀没後数年のことらしい。

 

劇中、光圀一行と出会った軽千代はどう観ても今の小学生の年齢とは思えない。15歳以上であれば、時代設定は1694年以降。
里見浩太朗版『水戸黄門』第40部に登場した松尾芭蕉は1694年にはすでに故人となっていた。

 

第25部第13話は1997年3月17日放送。
佐野圭亮は1967年10月15日生まれなので、1997年3月17日当時で29歳5箇月2日。
光圀存命時、松平頼豊は20歳以下だったはずなので、10年以上若い役を演じていたか。

 

ちなみに、この佐野浅夫が演じた光圀が高松藩を訪れた旅では、うっかり八兵衛が同行している。
里見浩太朗版『水戸黄門』第40部では芭蕉存命のとき(つまり1694年以前)、うっかり八兵衛は、自分より年下のちゃっかり八兵衛にバトンタッチしたはずである。

 

西村晃が光圀を演じた第20部でも光圀は高松へ行き、途中で桑名に立ち寄っている。中野良子が女医を演じていたのはこの第20部の第7話であろう。

 

現代社会では国会議員が外遊や旅行をすると「料金は我々の納めた税金から…」という批判が出る。では、こういう光圀の忍び旅の旅費はどこからいくら出ているのか。水戸藩が幕府か。いくらかかるか予想できないなら、こんな手法に対し庶民は怒るべきであろう。

 

その後、光圀は四国から中国地方、さらに九州へ。この旅では、うっかり八兵衛が旅に同行している。
└→佐野浅夫版『水戸黄門』再放送(2009年10月2日)

 

光圀は第14部(西村晃主演)の最終回でも高松に立ち寄っている。

 

2010年、里見浩太朗が光圀役、助三郎役が東幹久、格之進役が的場浩司の時の『水戸黄門』第42部第1話も高松に関する話で、松平頼豊は12歳。第5話の舞台は糸魚川で、石田信之が有馬清純を演じた。第42部第16話では野村宏伸が松平頼常を演じていた。
└→『水戸黄門』第42部第5話「糸魚川」(2010年11月8日放送)
└→『水戸黄門』第42部第16話「一触即発、お家騒動!(高松)」(2011年2月7日放送)

 

2015年、里見浩太朗主演で復活した『水戸黄門』のスペシャル版(6月29日放送)では、光圀が徳川綱豊(後の家宣、演:永井大)と共に高松を訪問。松平頼常を高橋光臣が演じた。

 

〔@kyojitsurekishi〕 以前見た時代劇「水戸黄門」では、名医と言われる女医が金持ちから高額の治療費を取りたて、貧乏な患者からは治療費を取らないだけでなく、ただで薬を与え、生活費まで惠んでいた。これは富裕層増税と貧困層への生活保護に相当するのであろうか。
午前9:10 · 2012年(平成24年)11月8日
 

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