原作『ドカベン』の単行本II

Amazon を開き、「ドカベン」+「少年チャンピオン・コミックス」で検索すると、単行本のリストが出る。
『ドカベン』連載開始は1972年4月24日。
一部単行本と Amazon から推測すると、山田が明訓高校に入ってから、単行本が出た時期と内容の対応はこのようになる。

1973年 12月、第5巻刊行
1974年 4月、第6巻刊行
1974年 第6~13巻刊行(山田中3~高1)
└→第7巻殿馬登場。第10巻土井垣登場。第12巻緒方登場。第13巻犬飼小次郎登場

1975年 第14~19巻
└→第14巻で1974年の第56回大会開幕。第15巻で犬飼武蔵登場(土佐丸戦)

1975年 (山田世代高1夏~大会直後)→『プロ編』で92年夏
└→第18巻で微笑三太郎登場
└→第19巻、高1秋季大会直前、野村克也プロ22年目(1975年)

1976年 第20~24巻刊行(高1秋神奈川~関東大会)→『プロ編』で92年秋
(1976年5月5日、『プロ野球編』の山田太郎誕生。4月に第21巻刊行)
(1974年春高校入学の人は、普通なら76年4月から高3)
(1976年10月、アニメ放送開始)

1977年 第25~29巻刊行(高1秋関東~高2春選抜)→『プロ編』で92年秋~93年春
└→第24~25巻甲府戦。山田記憶喪失。第25~26巻クリーン戦
└→第26~27巻が赤城山戦(文庫第18巻に相当)、年が変わって春選抜抽選
└→第28巻から選抜、明訓×桜島など。第28巻で江川学院の中登場
└→第29巻で明訓×江川戦、中が山田を連続敬遠
(1974年春高校入学の人は、普通なら77年3月で高校卒業)
(1977年4月1日、『プロ野球編』の岩鬼正美誕生。4月に第26巻刊行)
(1977年9月3日、王756号HR。アニメのクリーン戦の話で言及された)

1978年 第30~34巻刊行(高2春~夏予選?)→『プロ編』で93年春~夏予選?
└→第30巻で土佐丸の犬神登場。表紙は雑誌の表紙に使われた里中のイラストに山田を追加
└→土佐丸戦で明訓四天王過去編。選抜後、渚と高代が登場
(成田空港開港。アニメで夏の予選の時期にハイジャック機が成田に着陸)

1979年 第35~40巻刊行(夏甲子園、弁慶高校戦まで)→『プロ編』で93年夏まで
└→第35巻は夏の予選、白新戦。ルールブック盲点の1点。吉良高校連続不戦勝
└→第37巻でBT学園の隼登場。第40巻で明訓が弁慶高校に敗れる(79年夏の設定)
(12月26日、アニメ終了)

1980年 第41~46巻刊行(夏直後~高2秋~)→『プロ編』で93年夏直後~秋~
└→第41巻夏の決勝通天閣×甲府、第43巻秋季大会明訓×白新、第45巻関東大会
└→雲竜が風の又三郎に。山田過去編で少年相撲時代描写
└→第43巻、明訓×白新戦。明訓×東郷学園は雨で中止

1981年 第47~48巻刊行(高3春選抜まで)→『プロ編』で94年春選抜まで
1981年 3月27日、『ドカベン』連載終了

こうして観ると、『ドカベン・プロ野球編』の山田太郎が生まれたとき、無印の『ドカベン』明訓編では明訓が土井垣監督の指揮下で、山田が高1秋の関東大会を戦っていたことがわかる。
また、山田太郎が1974年春に明訓に入ったという初期設定から、実際の社会と同様に時間がたったとすれば、1976年春は山田が高3になっており、太平監督のもと、高3春選抜Vを成し遂げたあと、夏の予選に向けて準備をしていたはずである。
1978年に成田空港とともに使用が始まった横浜球場は、80年代になって『大甲子園』で里中復帰後初の試合(高3夏予選決勝、白新戦)の会場になっていた。
└→『ドカベン』明訓編、単行本初刊の時期(月単位)
└→『大甲子園』単行本初刊の時期