My Yahoo!など

【時代劇の時代設定】だましゑ歌麿:長谷川平蔵が火盗改長官で松平定信が寛政の改革をしていた1790年前後数年。喜多川歌麿(1753~1806)は40歳くらいで、葛飾北斎(1760~1849)は30歳くらい。同時代を扱った作品「大江戸捜査網」「鬼平」「おろしや国酔夢譚」「ベルばら」等
7:08 - 2012年9月11日:Twitterで表示された日時

 

2009年9月12日、テレビ朝日で夜9時から11時までの『だましゑ歌麿』。
水谷豊主演で藤田まことも出るらしい。

 

寛政の改革のころの話。主人公は喜多川歌麿(1753~1806、Y!辞書)であろう。
HPを観ると藤田まことが一心和尚、古谷一行が長谷川平蔵、『水戸黄門』の助三郎役でおなじみの原田龍二が春朗(のちの葛飾北斎)である。
www.tv-asahi.co.jp/utamaro

 

配役のせいもあるが、和風刑事ドラマというおもむき。中村橋之助扮する同心・仙波一之進はいかにも時代劇だが、あとの水谷豊、藤田まこと、古谷一行、市原悦子という組み合わせは、もはや推理ドラマ、サスペンスものである。
仙波一之進の母親・おもんが市原悦子で、おもんが一之進と北斎、一之進と歌麿の話を偶然、聴くあたり、市原悦子「家政婦」ものに近い。これで船越英一郎、沢口靖子、名取裕子がいたら完全にサスペンスであろう。
終盤の中村橋之助の立ち回り。最後はちゃんと昔ながらの時代劇のチャンバラを入れていたのテレビならではだが、最近のビデオ撮影のせいか、やはり、夜の場面が真っ暗で、音でしか場面を判断できなかった。それはフジテレビの『鬼平』も同じでした。このあたり、『だましゑ歌麿』はせっかくテレ朝でやったのだから『必殺仕事人2009』の撮影技術を取り入れてほしかったと想う。

 

人相書きや瓦版の版元など、謎解きに若き北斎がかかわっている。まるで助三郎が単身、探索をしているようだ。
歌麿の妻を殺した事件を調べていた同心(演;中村橋之助)は長谷川平蔵によって一時的に南町奉行所から火盗改めに抜擢される。現場の印篭などから同心は鬼平を疑う。
結局、黒幕は歌麿をつぶそうとした松平定信で、それが鬼平でなく火盗改めの同心を使って犯罪を重ねていたという話だが、筋が複雑であった。
同心は白河松平家の刺客から襲われるが、鬼平と歌麿が救う。鬼平はこれで定信も改革の行き過ぎを反省するだろうとのこと。
ラストシーン、キャストが出るところで、歌麿が春朗に「葛飾北斎」の名を考えてやった。歌麿いわく「いい絵描きになるぜ」とのこと。

 

インターネットで再確認すると、冒頭の洪水は1790年8月20日のできごと)。
松平定信の寛政の改革は1787年から1793年まで。
長谷川平蔵が火盗改めだったのは1787年から1795年まで。
蔦屋重三郎が処罰されたのは1791年。
『おろしや国酔夢譚』の大黒屋光太夫は1789年にイルクーツクに到着し、1791年に帝都へ向かうまで、イルクーツクに滞在していたと想われる。
葛飾北斎は1760年生まれなので、1790年当時は満30歳、数え年31歳であった。歌麿のほうが北斎より7歳年上であった。

 

2014年07月26日(土)
@kyojitsurekishi ネットで調べると「だましゑ歌麿」の原作では、池田長恵が南町奉行で、初鹿野信興が北町奉行。
池田長恵が南町奉行だったのは1789年年から1795年まで。
初鹿野信興が北町奉行だったのは1788年から1791年まで。葵小僧の処刑は1791年。
posted at 18:39:30

 

初鹿野信興の後任の北町奉行は小田切土佐守。「同心暁蘭之介」では蘭之介の上司だったが、劇中の直接の上司は与力の榊原主計で、歴史上、榊原主計とは小田切の次(永田備後守正道)の次の北町奉行、榊原主計頭忠之、「八百八町夢日記」の夢之介だった。
posted at 18:50:09

 

平成21年ドラマ化 

喜多川歌麿:水谷豊 

春朗(葛飾北斎):原田龍二 

長谷川平蔵:古谷一行 

蔦屋重三郎:岸部一徳 

志乃:萬田久子

/Amazon.co.jp: だましゑ歌麿 (文春文庫) : 高橋 克彦: Japanese Books/(平成14年<文藝春秋 平成11年) 

/午前7:49 · 2022年9月3日/

 

 

前後一覧
2009年9/10 9/11 9/14(Yahoo!Blog:令和元年サービス終了)

/平成21年10月/(AmebBlog:令和元年にYahoo!Blogから移行)