野川由美子と秋野太作は『仕掛人』『仕置人』『助け人』『仕留人』で連続出演。初期必殺シリーズの象徴だった。『仕置人』第1話ではこの両名の出演と梅安に似た念仏の鉄の坊主頭が視聴者に前作『仕掛人』との共通性を印象付けたことだろう。
『仕留人』では半次が途中で退場し、最終回「別れにて候」までおきんが一人で連絡係りをしており、ラストシーン、雪の中で江戸を去って行った。しかし、『仕留人』のOPナレーションの映像では糸井貢、中村主水、石屋の大吉、半次の写真だけでおきんの写真はなし。野川由美子が気の毒であった。
『仕留人』では半次が途中で退場し、最終回「別れにて候」までおきんが一人で連絡係りをしており、ラストシーン、雪の中で江戸を去って行った。しかし、『仕留人』のOPナレーションの映像では糸井貢、中村主水、石屋の大吉、半次の写真だけでおきんの写真はなし。野川由美子が気の毒であった。
今でこそ、必殺シリーズ初期の象徴的な俳優と言えば、緒形拳、山崎努、藤田まこと、沖雅也といった面々があげられるであろうし、必殺の情報がかりでは後期必殺で鮎川いずみの演じた何でも屋の加代が有名であるが、シリーズのスタート当初は野川由美子と秋野太作(津坂匡章=つさかまさあき)がシリーズのつながりを示しており、主人公たちをサポートする情報屋として定番であった。
『必殺仕置人』の場合、今では中村主水や念仏の鉄の初登場作品として語られるが、『仕掛人』の最終回のあとに『仕置人』を観ていたときの感覚では、まず、冒頭に出てくる秋野太作と野川由美子が前作からの連続出演で、この二人が『仕掛人』と『仕置人』のつながりを視聴者に印象づけていたはずだ。
『助け人』では山村聰が再び元締め役で出演し、秋野太作は「利吉」という別の役だったが、当時、再放送を観ていた級友の一人は相変わらず彼を「半次」と呼んでいた。
『仕掛人』での山村聰、野川由美子、秋野太作という組み合わせが再現されたが、藤田まことが中村主水として『助け人』にゲスト出演したときは、『仕置人』以来の野川、秋野との再共演にもなったわけだ。
『仕掛人』での山村聰、野川由美子、秋野太作という組み合わせが再現されたが、藤田まことが中村主水として『助け人』にゲスト出演したときは、『仕置人』以来の野川、秋野との再共演にもなったわけだ。
『仕留人』の途中の半次主役編をへて、秋野太作は必殺から去り、野川由美子は『仕留人』最終回で必殺から降板。
次の『必殺必中仕事屋稼業』では『仕掛人』から大御所の一人・緒形拳が再登板。緒形拳は『新必殺からくり人』を最後に必殺のレギュラーから離れ、これによって『仕掛人』レギュラー出演者が必殺から離れることとなった。
次の『必殺必中仕事屋稼業』では『仕掛人』から大御所の一人・緒形拳が再登板。緒形拳は『新必殺からくり人』を最後に必殺のレギュラーから離れ、これによって『仕掛人』レギュラー出演者が必殺から離れることとなった。