中村主水年齢変遷(43歳基準) 

中村主水の年齢の下ひとけたが西暦のそれと等しいという假定から離れて、主水が「43歳」という設定を1819年、1828年、1841年、1858年当時にそれぞれ当てはめてみる。
年齢は数え年を採用し、1歳の年に生まれたとする。

『旋風編』で描かれた1819年当時の仕事人・主水は1819年で数え年43歳とすると、1777年生まれ。
1820年の江戸を舞台にした『必殺仕事人2007』と翌年の江戸を描いた『仕事人2009』の主水もこの人物。

『勢ぞろい仕事人!春雨じゃ、悪人退治』で描かれた1828年のシーボルト事件のときの主水も43歳とすると、この主水は1786年生まれ。1835年ハレー彗星接近のときの主水は40代だったとすればシーボルト事件のときの主水と同一人物で、1835年当時では48歳になっていた。

鳥居耀蔵が南町奉行になった1841年当時の主水も43歳とすると、この主水は1799年生まれ。
裏稼業の先輩である仕掛人・藤枝梅安が表と裏の仕事をしていた時期とほぼ同時期に生まれたわけだ。
『仕置屋稼業』の主水と『オール江戸警察』の主水を区別するなら、1841年で43歳だったのは『仕置屋』に登場した主水であろう。『オール江戸警察』に登場した主水はもっと「年上」だったシーボルト事件のときの主水という可能性も出てくる。

鳥居が南町奉行になったとき、『江戸警察』の主水は54歳で、57歳のときに鳥居(当時数え年49歳)を暗殺したことになる。『仕置屋』の主水も鳥居失脚のとき46歳で可能性はあるが、『江戸警察』の主水が鳥居の前任者・矢部から依頼を受けたということから、やはり54歳の主水になるだろう。
└→中村主水「43歳」説を採用した場合の4種類【弐】

また、「43歳基準」で5種類設定する方法も考えついた。
└→中村主水年齢変遷(43歳基準5種類、30歳以降)