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2012年のロンドンで外すことが決まったのに、次の2016年五輪ですぐ復活というのは初めから可能性が少なかった。

 

見る側としては野球以外の陸上、水泳、スケート、スキーなどを観戦する機会が五輪なので、五輪のときにまで野球を観たいとは想わない。

 

サッカーやハンドボールはコートの両脇にゴールを置けば、ボール1個で競技できる。
バレーボールはコートの真ん中にネットを置けば、やはりボール1個で充分。
テニスはそれにラケットを加えればいいだけだ。
野球はそれと違って、ボールは大量に要るし、ベース、バット、レガース、プロテクター、グローブなど必要な用具が多いので、日頃から野球をやっている国でないと開催はむずかしい。

 

五輪の野球の場合、大して強くない人が出るか、あるいは、うまい人でも本業のチームや試合を犠牲にして出ることになって、中途半端になるだろう。五輪で野球やるほど暇じゃないという野球選手のほうが普通ではなかろうか。

 

日ごろから五輪だけのための野球チームでも用意しているのなら話は別だが、各国とIOC含めた商業主義とメダル至上主義でプロ野球選手(大リーガーも含めて)が片手間で参加するようになったらかえって開催は難しい。

 

ゴルフと7人制ラグビーが推薦されたようだ。ゴルフも敷地を廣く確保しないといけないし、用具も多いだろうが、もともと五輪はゴルフが普及している国々でやってきたのだろう。
野球や空手は環太平洋で別の国際スポーツ大会を用意していればいいわけで、むしろ大会の種類を分散化したほうがいいだろう。野球のWBCもあるし、アジアカップもある。

 

WBCの野球で日本が優勝して盛り上がったが、むしろ「WBCがあるなら五輪で野球をやらなくてもいい」という判断もあるだろう。

 

「この種目を世界に普及させたいから五輪に加えてほしい」という声が多いのに、選ぶ側は「それは世界に普及していないから五輪に加えない」というのでは、どういう結果が出ても満足できない人が出てくるような気がする。
└→オリンピックと野球

 

前後一覧
2009年8/13前後 8/14

 

関連語句
2016 五輪 オリンピック ソフト

参照