『巨人の星』単行本連載時の区切りと連載期間III 

『巨人の星』の連載期間、4年9箇月とは57箇月である。
57箇月がKC19巻、文庫11巻に収まっている。
すると、KC1巻で3箇月、文庫1巻で5箇月と5日前後。

第1話は1966年の19週目だから5月に掲載されたはずだ。

KC第1巻__推定1966年5月~8月掲載(時代設定1958年)
_第2巻__推定1966年8月~11月掲載(時代設定1959年~1966年)
_第3巻__推定1966年11月~1967年2月掲載(都の予選)
_第4巻__推定1967年2月~1967年5月掲載(甲子園)
_第5巻__推定1967年5月~1967年8月掲載(飛雄馬高1秋~入団テスト)
_第6巻__推定1967年8月~1967年11月掲載(時代設定1967年秋~年末)
_第7巻__推定1967年11月~1968年2月掲載(時代設定1968年正月~春、台湾キャンプ)
_第8巻__推定1968年2月~5月掲載(時代設定1968年春~大LB1号完成)
_第9巻__推定1968年5月~8月掲載(時代設定1968年夏球宴前後)
_第10巻__推定1968年8月~11月掲載(時代設定1968年秋、9/18巨×神~日本S巨×急)
_第11巻__推定1968年11月~1969年2月掲載(時代設定1968年秋日本S~69年正月)
_第12巻__推定1969年2月~5月掲載(時代設定1969年正月~春、日高美奈編)
_第13巻__推定1969年5月~8月掲載(時代設定1969年春~前半戦、オズマが1号打倒)
_第14巻__推定1969年8月~11月掲載(時代設定1969年球宴前~秋、アポロ月着陸前後)
_第15巻__推定1969年11月~1970年2月掲載(時代設定1969年秋~1970年正月)
_第16巻__推定1970年2月~5月掲載(時代設定1970年自主トレ~オープン戦)
_第17巻__推定1970年5月~8月掲載(時代設定1970年開幕~京子登場)
_第18巻__推定1970年8月~11月掲載(時代設定1970年春~夏の球宴)
_第19巻__推定1970年11月~1971年1月掲載(時代設定1970夏~1971年正月)
________________└→計算上は2月掲載

また、文庫では1巻で5箇月と5日の間だけ連載した作品が収録されていると假定。この5日の余りが積み重なると、6巻あたりでプラス1箇月分になる。文庫第6巻に収録されている作品を1968年11月まででなく12月までとしたのはこのため。

文庫第1巻__推定1966年5月~10月ごろ掲載(時代設定1958年~1966年)
__第2巻__推定1966年10月~1967年3月ごろ掲載(伴が野球部に移籍~左門の生い立ち)
__第3巻__推定1967年3月~8月ごろ掲載(巨人入団テストまで)
__第4巻__推定1967年8月~1968年1月ごろ掲載(時代設定1967年秋~68年春、台湾到着)
__第5巻__推定1968年1月~6月ごろ掲載(時代設定1968年春~夏)
__第6巻__推定1968年6月~12月ごろ掲載(時代設定1968年夏~秋、日本S)
__第7巻__推定1968年12月~1969年5月ごろ掲載(時代設定68年秋~69年春、日高美奈編まで)
__第8巻__推定1969年5月~1969年10月ごろ掲載(時代設定1969年春~秋、一徹に2号の情報)
__第9巻__推定1969年10月~1970年3月ごろ掲載(時代設定1969年秋~1970年自主トレ)
__第10巻__推定1970年3月~8月ごろ掲載(時代設定1970年春キャンプ~長屋解体)
__第11巻__推定1970年8月~1971年1月掲載(時代設定1970年春か夏~1971年新春)
________________└→計算上は2月掲載

こうして観ると、飛雄馬の巨人入団テスト(プロ編から見た時代設定が1967年秋)が1967年の8月前後に描かれた可能性が高い点、さらに日高美奈編(時代設定が1969年宮崎キャンプ時)が雑誌に載ったのが推定1969年5月ごろと想われるところが一致する。
また、「青春のぬけがら」の開始直前はKC第18巻の始まりで、その終了直前が文庫第11巻の始まりであったが、どちらも1970年8月ごろの掲載になる。
└→『巨人の星』作品の掲載時期(計算で推定)

前後一覧
09年8/4~5 8/5 8/6 8/6前後 8/12前後