『巨人の星』単行本連載時の区切りと連載期間I 

第1話の連載開始特別記念の増ページがある場合は別として、普通は18ページくらいが連載1回分のようで、文庫は350~370ページで1冊なので、1話18ページで360ページならちょうど20話収録である。

連載期間が4年9箇月ということは244週間である。
文庫では1冊16~20話入るから16~20週間分入っている。4箇月か5箇月分だ。

さて、連載が始まったのは1966年19号だから第19週とすると5月の終わりごろである。
Wikipedia 巨人の星>作画 では6月に始まったことになっている。NHKで『少年マガジン』と『少年サンデー』の歴史をドラマとインタビューで再現した番組では5月スタートとしている。ネットで検索すると5月30日に始まったという記述もある。5月末日發賣なら雑誌そのものは6月某日号であっても不思議ではない。
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巨人の星 連載 開始 1966年 5月 で検索

とにかく、『巨人の星』が1966年の5月下旬か6月上旬ごろに始まったことは確かである。

その後、6~7箇月、つまり24~28週間くらいで1966年12月となり、西暦1966年が終わって1967年になったはずだ。すると、第25話~第30話あたりが掲載された当時、時代が2年目の1967年に入っていたはずだ。
単純計算で1話18ページとすると450~540ページ、1話20ページとすると500ページか600ページに相当する。文庫1冊で320ページとすると文庫第2巻の途中で連載期間が1967年に移っているはずだ。
星飛雄馬の青雲高校時代、へそ作戦から都の予選に移るあたりであろう。

次に作中の時代設定を検証してみる。
飛雄馬が青雲高校に入ったのは文庫第1巻、時代設定が1965年になったのは223ページで、それから2ページ進むと1966年になっている。ここで飛雄馬が青雲高校に入った。
これは文庫第1巻の第10話あたりであるが、KCでは第2巻の第1話に相当する。
1966年5月ごろから10週間なので8月あたりに入っていた時期。
飛雄馬の1966年春の高校入学が描かれたのは1966年夏ごろであろう。

文庫3巻の終わりで飛雄馬は巨人の入団テストを受けている。
第30話あたりで1967年に入っており、52週が1年とすれば第80数週で1968年になっていたはず。
文庫は1冊16~20話とすれば、32~40話あたりで文庫2巻終了、48~60話あたりで文庫3巻終了である。

文庫第2巻は伴が野球部に移籍(KC第2巻途中)してから飛雄馬が牧場から左門の生い立ちを聴いたあと(KC第4巻途中)まで。この左門の生い立ちの前後の話が『週刊少年マガジン』に掲載されたとき、すでに1966年も終わって1967年になっていた可能性がある。つまり、予選から甲子園の初戦まで話が進むうちに、1966年が終わっていた可能性がある。
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09年8/4~5 8/5 8/6 8/6前後 8/12前後