のび太は原作で10歳で小4、アニメで11歳で小5である。
もっとも、誕生日が8月7日なので、1月から3月まで9歳で小3の状態を除外するとしても10歳で小4か11歳で小5のどれかであり、4月から学年が上がって9歳で小4、10歳で小5、11歳で小6のどれかになって、これが8月6日までで続き、8月7日以降は年齢が増えて再び10歳で小4または11歳で小5ということになる、

8月生まれであるのび太の場合、小学生であるのは満6歳の春での小学校入学(その年の夏で7歳)から満12歳の春の小学校卒業(その年の夏で13歳)までである。

てんコミ第1巻「未来の国からはるばると」でドラえもんと出会ったのび太は、まだ9歳、小学3年生の2学期が終わった冬休み。「ドラえもんの大予言」では小3の3学期であった。
このときののび太は1960年8月7日生まれで、1970年4月から1971年3月まで小学4年生だったことになり、その間の1970年8月7日で11歳になっていたわけだ。

普通に考えると、1970年で10歳であれば1960年生まれ、1971年で10歳なら1961年生まれということになる。
そうなると、のび太の生まれた年は毎年、1年づつ未来の方向にずれて、設定しなおされていることになる。
しかし、ここでのび太が漠然と小学生であるという点を重視して、設定年齢に幅を持たせてみる。
まず、1970年の4月で小4、同年8月7日で10歳とし、これを「初代のび太」とする。そして初代が小学校を卒業した1973年3月の時点で、今度は3歳年下ののび太が現れ、1973年4月で小4、同年8月7日でで10歳になっていると2代目は1963年生まれである。そして2代目が小学校を卒業した76年春で今度は3代目が小4に進級するという風に考えるわけだ。
この場合、8月7日におけるのび太の設定年齢は常に10歳から12歳までである。

この假定に基づいて表にしたのがこれである。

野比のび太年齢変遷(10歳で始まり、11歳→12歳→10歳の場合)

7歳になる年の4月に小学校に入り(入学時は6歳)、13歳になる年の3月に小学校を卒業(卒業時は12歳)する。そしてのび太が13歳になる年に、次ののび太が小4として設定しなおされているという假説だ。
これだと1973年のアニメ化と74年の「さようならドラえもん」「帰ってきたドラえもん」でのび太が2代目か3代目である。初代は1973年3月で小学校を卒業したはずだからだ。
てんコミ第2巻「ぼくの生まれた日」ののび太1964年誕生で、2代目と3代目の間であり、表では左右の幅を他の個所より少し廣くして示した。

1977年『コロコロコミック』創刊当時、のび太は3代目か4代目であり、原作「りっぱなパパになるぞ!」ののび太がこれである。
1979年、アニメの2作目がテレビ朝日で始まったときと翌年の『のび太の恐竜』公開当時で、のび太は4代目か5代目。
1975年に生まれた6代目は1985年「ハリーのしっぽ」におけるのび太であると同時に、2007年のアニメにおけるのび太の母親・玉子(1980年代初めで7歳→1970年代半ばに生まれた)と同世代である。
「りっぱなパパに~」の原作における「25年後」の近未来が2002年当時、この時代、のび太の息子は小学生くらい。これは11代目または12代目ののび太と同世代である。
2005年の声優交代で12代目か13代目。『のび太の恐竜2006』から2008年の『のび太と緑の巨人伝』までは13代目と14代目の時代。13代目は『のび太の新・宇宙開拓史』が公開された2009年3月で小学校を卒業した。

次はのび太が「1970年で10歳」でスタートし、3年ごとに小学1年になると假定した場合である。
└→野比のび太年齢変遷(10歳でスタート→12歳→7歳の繰り返し)

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