原作『ドカベン』の単行本II 

『ドカベン』の少年チャンピオン・コミックスの単行本が出た年から時代背景を推測した。

1974  高1春入学
__   ~夏予選・・・7/11 『プロ編』土井垣誕生
1975   ~夏甲子園(設定では1974年の大会)
__   ~秋季大会直前(微笑三太郎登場。野村克也プロ22年目=1975年)
1976   ~秋季大会・・・5/5 『プロ編』山田誕生
__   ~秋の関東大会(甲府学院戦)
1977   ~〃(甲府~クリーン~赤城山戦)・・・4/1 『プロ編』岩鬼誕生
__  高2春選抜(江川学院戦)
1978   ~春選抜(犬神初登場)
__   ~高2夏予選(推定)
1979   ~夏予選(推定)
__   ~甲子園(ブルートレイン戦~弁慶高校に敗れる)
1980   ~秋季大会(太平監督体制スタート)
__   ~秋の関東大会(中山畜産と対戦)
1981  高3春選抜

土井垣初出場は単行本第10巻。1974年の春で高3であった。のちの『プロ編』に登場し、スーパースターズをひきいることになる土井垣は、この1974年の7月11日に生まれた。
西暦2009年には多くの地域で夏の予選が7月11日ごろに始まっており、74年当時もこの7月中旬あたりに夏の予選があり、高校1年の山田世代が活躍し始めたのだろう。

『ドカベン・プロ野球編』の山田太郎が生まれた1976年というのは、無印の『ドカベン』の原作では山田高1の秋季大会または関東大会が描かれていた時期なのである。
山田高2春の選抜が始まる前、土井垣監督が抽選に出ていた日に山田が甲子園で打撃練習をしていた場面で、田淵と掛布が球場を訪れ、山田の打撃を視察していた。
これは原作が描かれた時期で言えば1977年になる。1970年代に田淵が阪神にいたのは1978年のシーズンまでで、79年から西武であり、77年当時はまだ田淵は阪神にいたわけだ。

高1春(1974年)から高2春(1977年~78年)まで3~4年経過しており、さらに高3春(1981年)まで3~4年経過している。1年間で夏予選→夏甲子園→秋季大会→関東大会→翌年の春選抜甲子園という5つの大会があるのだが、『ドカベン』では作者が試合をじっくり描くので、一つの大会を描くのに半年ないし1年かかってしまうことが多いようだ。

『プロ野球編』では山田は1992年春に入学したことになる。
└→原作『ドカベン』単行本刊行時期&『プロ野球編』設定比較

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09年3/15前後 8/2~4