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のび太 昭和39年 生まれ で検索

てんとう虫コミックス第2巻「ぼくの生まれた日」で、のび太がドラえもんとタイムマシンで、のび太自身の生まれた日の自宅に向かうシーンがあり、そこでのび太の生年月日が昭和39年8月7日と確認できる(下注釋)。
もちろん、これは1974年に初版が出版された単行本第2巻における設定である。つまり、1974年8月7日の誕生日で10歳ののび太は、1964年生まれだったということだ。
最近、宇宙でいろいろな作業や実験をした若田光一氏は1963年生まれなので、のび太が1歳年下になる。

また、Wikipedia では「ぼくの~」の雑誌掲載は1972年で、そのときは1962年生まれの設定だったようで、もしそうだとすると、松田聖子と同い年(学年は松田聖子が上)、若田光一氏より1歳年上になる。
また、1973年に日本テレビでアニメ化されており、アニメののび太が原作より1歳上の11歳とすると、73年当時のアニメののび太は1962年生まれである。

『藤子・F・不二雄大全集 ドラえもん』第2巻で調べると、確かに「ぼくの生まれた日」の雑誌初出は1972年であった。

初期設定ではのび太はとっくに大人のはずだが、これで驚いてはいけない。
そもそも、ドラえもんが野比家に居候を始めたのはてんとう虫コミックス第1巻「未来の国からはるばると」で、これはどうも次の「ドラえもんの大予言」が1970年2月の話であることから、1970年正月に常駐開始したように見える。
この時点でのび太は1979年に大学を受けて落第する予定になっており、79年3月に高校卒業ということは、70年正月の時点では小学3年生の冬休み、9歳5箇月、生まれたのは1960年8月7日ということになる。
この場合、1973年3月で小学校を卒業するので、1974年春で中学1年から2年に進級していたはず。
1974年で小学生であるのび太は、生まれた年だけで観れば別人ということになる。

1974年でのび太が10歳(つまり、1964年生まれ)になっている「地下鉄をつくっちゃえ」では、のび助が1974年で36歳となっており、のび助はのび太より10~11歳年上と観ていいだろう。
のび太が1964年生まれであれば、1970年正月における第1話ののび太は5歳と5箇月で、まだ小学校にも入っていなかったことになる。

のび太は原作で10歳、アニメで11歳であり、少なくとも2年後か3年後に中学生になる年齢なので、常に生まれた年が未来に向ってずれている。
のび太が大学を受ける予定だった1979年春はテレビ朝日でアニメ第2作が始まったときである。このときののび太はアニメの設定で11歳とすれば1968年生まれ。原作第1話で描かれた1970年正月のときは1歳と5箇月の赤ん坊であった。
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関連語句
1964 [1] [2]
ドラえもん 野比 のび太 1960年代 1964年 のび太 昭和39 1964 のび太 大全集


注釋
昭和39年
ちなみに、中国版の『机器猫』のほう(タイトルが『哆啦A梦』になる前)では、「ぼくの生まれた日」における「昭和39年」が単に「十年前」になっている。
てんコミ第1巻の「ドラえもんの大予言」でも、のび太が交通事故に遭う予定だったのが昭和45年(1970年)2月6日だったが、『机器猫』では年号が略されて単に「2月6日」だけになっている。

補足
『野比家の真実―1993年のび太29歳妻しずか』という本がある。Amazon 等で検索すると出る。1993年でのび太が29歳というのは「1964年生まれ」という設定にもとづいている。一方、1960年生まれとすれば1993年当時で33歳である。
逆に1993年生まれののび太が小学4年になったのは2003年、小学5年になったのは2004年。声優交代の直前、『のび太のワンニャン時空伝』ののび太は1993年生まれである。


参照
アニメ『ドラえもん』(1979年4月~2005年3月)
主な『ドラえもん』関連記事(2009年7月14日~)