『空想科学[漫画]読本』
表紙は特訓する星飛雄馬と巨人の星を指さす一徹の模型の写真。しかし星は一徹たちの背後にある。
『北斗の拳』(原作:武論尊、作画:原哲夫)については敵の大きさ、ケンシロウの拳の速さの検証がある。なお、柳田氏は経絡秘孔に関して『空想科学読本6.5』で扱っている。『空想歴史読本』で円道氏は『北斗の拳2』の劇中の時代が『北斗の拳』の冒頭の書く戦争から10年後(根拠不明)だとして、『2』の主題歌で「♪時は正に世紀末」とあることから「10年経ってもまだ世紀末?」と驚いていた。
『巨人の星』に関しては大リーグボール養成ギプスと打倒ギプス、右投手用に関する検証がある。河崎実も『「巨人の星」の謎』で扱っていた。ただ、いずれも『新巨人の星II』で花形が飛雄馬の蜃気楼ボールを打つために使ったギプスに関して言及はない。花形は鉄球・鉄バットの特訓で体力がプロレスラー並みになっていたのだから、ギプスで改めて鍛える必要があったかどうか。
『[漫画]読本』では左門のボウリングに関する検証もある。
『巨人の星』に関しては『科学読本2』で大リーグボール2号(消える魔球)の可能性、『6.5』でアニメの「星飛雄馬の孤独なクリスマスパーティーにおける出費」に関する検証がある。『[漫画]読本2』では、“ビッグ”ビル・サンダーの体格について、『3』では花形満の「野球のバットによるテニス」について、『[漫画]読本4』では大リーグボール3号に関する検証がある。魔送球と蜃気楼ボールに関する検証はなかった。
梶原作品では『侍ジャイアンツ』のハイ・ジャンプ魔球と大回転魔球に関する検証がある。分身魔球に関して柳田氏は『非科学大全』で扱ったと述べているが実際は忍者の分身の術で言及しただけであった。ハラキリ・シュートに関する言及はない。
やはり梶原作品や特撮関連は多いが藤子作品、水島作品は少ない。1960年代前半生まれはそうなのだろう。

松本零士作品:エメラルダス艦内の多数のメーター、おいどんのさるまた
梶原一騎作品:大リーグボール養成&打倒ギプス、左門のボウリング、ハイ・ジャンプ魔球、大回転魔球、空手バカ一代、ジャイアント台風、ジョー対ハリマオ
水島新司作品:岩鬼の打球の威力(『科学読本9』で岩鬼の葉っぱに関する検証)
特撮:スペクトルマンの変身、エイトマンの人命救助

『空想科学[漫画]読本2』
表紙は『恐怖新聞』をもとにした模型。
梶原作品で『タイガーマスク二世』(空中殺法)、『タイガーマスク』(みなしごランド建設費、虎の穴の特訓)、『空手バカ一代』(湯飲みに穴を開ける人)、『新巨人の星』(サンダーコーチの体格)、『ジャイアント台風』(頭の上をジープが走る特訓)、『キックの鬼』(空中でコーヒーカップを握りつぶす技)がある。
野球漫画で『アストロ球団』『ロボット長島』、時代もので『花の慶次』『仮面の忍者赤影』がある。
『とどろけ!一番』も取り上げられている。

梶原作品:“ビッグ”ビル・サンダーの体格、みなしごランド、虎の穴の経営、タイガーマスク二世対青銅マッスル、キックの鬼、空手バカ一代、ジャイアント台風
横山光輝作品:仮面の忍者赤影

『空想科学[漫画]読本3』
表紙は『銀河鉄道999』をもとにしたメーテルと鉄郎の模型。
扱っている主な作品は『銀河鉄道999』(作家の超大作)、『快傑ライオン丸』と『電人ザボーガー』、SFもので『新・宇宙戦艦ヤマト』(西暦3199年の地下都市)、『探偵学園Q』など。

梶原作品では『巨人の星』(花形がバットでテニス)、『夕やけ番長』(最終回)、『キックの鬼』(岩石)、『プロレススーパースター列伝』がある。
ほかにスポーツ関係で『キャプテン翼』(ゴールを破って舞い上がるサッカーボール)、『どろんこエース』(原爆超球)、『がんばれ元気』(落下する石をよける特訓)、『キン肉マンII世』(靴に変身)、『ドッジ弾平』。

靴に変身する技は『オバケのQ太郎』でも登場した。
『アタック『No.1』と『サインはV!』『鋼の錬金術師』に関する検証もある。

@KUSOLAB 「空想科学漫画読本」の記念すべき第1号のネタでしたね。それから「科学読本」の何巻か忘れましたが(6.5)、北斗神拳の経絡秘孔に関する考察もあり、以前「北斗の拳」関連書籍で柳田さんがコメントしながら空想科学シリーズで長く未収録だった北斗神拳に関する考察を確認できました。
2013年02月05日(火) 20:55:18
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2009年7/13