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2008年(4)~2009年


党首討論などで「今は政局より政策」ということがよく言われる。

テレビで永田町関連のニュースが出るとき、テレビ局はどうも誰がそのポストになるとか、どこの派閥のオーナーが誰と会ったかなど、「政局」の話をメインに取り上げ、政治家にもその質問をぶつけることが多い。
結局、政治家がどういう政策を進めているのか、どういう法案が審議されているかが記憶に残らなくなる。

テレビの視聴者としては誰がどのポストになるかとか、解散がいつかということはどうでもいいのである。
政治家は政策で勝負したいだろうし、有権者の多くは政策に関心があるはずなのに、間のメディアだけが政局を見物して大騒ぎして、勢力争いを取り上げれば視聴率や部数を取れると想い込んでいるとしたら、メディアは見放されるだけである。

テレビは政治家同士の椅子取りゲームを見物してはしゃいでいるだけで、政策の内容がかすんでしまう。知りたいのは政策なんだが。誰が献金もらったとかどうでもいい。1圓も献金をもらわない政治家のほうがあやしい。政治家が献金をもらって誰が損するのかわからない。

CMに入る前にむだな音楽や効果音を入れるのも視聴者無視。CM入り寸前まで人がしゃべってったとき、最後のところが聴き取れない。

日本では民衆が政権を倒したことがなく、政権を持つ側が政権を捨てるのを待つだけで、政権争いを見物するだけという傳統があるのかも知れない。民主主義国家となっても日本の民衆は政治に参加せず、外野から政治を批判するだけという癖から抜け切れていないように見える。